苦節何年? 遂に発見ノートパソコンのボタン電池

2009年5月作成





キーボードの手前 黄色のビニールの中に入ったボタン電池

電気も来ていないような田舎の子供たちにパソコンの使い方を教えるというのが、私がフィリピンに来た当初から進めている取り組みの一つである。最初は自習用パソコンの貸し出しから始め、その後自宅の隣に「忍者屋敷=Computer Learing Center」を建てて、そこに複数のパソコンを並べて、自由に使えるようにした。さらに最近は、Learning Centerを始めたので、そちらに かなりパソコンを移した。当初はデスクトップパソコンを使っていたが、シキホール島は電気代が安くないという事情と、ノートパソコンの中古が手頃な価格になったという事情から、かなり以前から、ほとんどノートパソコンに切り替えている。

そこで問題になったのが ノートパソコンのボタン電池が切れて健忘症になって困っているということで、以前から何度か書いた通りだが、今回やっと、そのありかを見つけることができた。上の写真のようにキーボードの手前のカバーを外したら出てきた。デスクトップパソコンでは、ボタン電池はマザーボードに付いているので、それが先入観になって、ノートの場合も同じだろうと思ってしまった。ノートパソコンのマザーボードは、筐体の一番下なので、取り出すのは大変だろうと勘違いしてしまったということだ。

今回はボタン電池を取り出そうと思って筐体を開けたのではなくて、たまたま、内臓スピーカーが鳴らず、外付けスピーカーなら鳴るという症状のノートパソコンがあった。通常は、イヤホンジャックにプラグを差し込むと内臓はオフになり、外付けにつながるような仕様になっているので、この症状ならイヤホンジャックの金具がひん曲がって、プラグを差し込んではいないのに、内臓スピーカーがオフになっているのではないかということが疑われる。他にもスピーカーの故障や断線、その他の部品の故障等の可能性もあろうが、まずはジャックを疑った。そこで、ジャックが見えるように、カバーを外して、うまく接触するよう試してみたが駄目だったので諦めた。 

その代わり 別の成果として、カバーの下から ボタン電池が登場した。ボタン電池は交換し易いところに取り付けるのが合理的なので、結果からみれば、当たり前の話であるが、デスクトップパソコンの知識がずっと邪魔し、大変だという思いが先にたち、これまで積極的に取り組んでいなかった。今回は たまたまラッキーだった。見つかったのは1台だけだが、同じF社製の類似のシリーズのものを沢山買っているので、半分以上は、これで解決したと言える。


参考のため、その他の修理の事例を紹介しておく。

昨年からLearning Centerを始め、DepED(文部省)の先生と共同で運営している。幾つかあるクラスのうちパソコン教室の方は準備が出来ないと私が言うのを先生たちは無視して、沢山受講者を集めてしまったので、自宅に置いてあった壊れたノートパソコンを、何台も修理して持って行く羽目になった。修理と言っても、シリーズ品を沢山買ってあるので、部品取りのような形で、いいとこ取りして、動くノートパソコンを組み上げるという作業である。具体的に駄目になっていたのは、キーボード、CDドライブ、メモリ(DIMM)、ハードディスクであり、どれも簡単に交換できるので、分かってしまえば簡単な話だが、目の前に沢山壊れたノートパソコンが積まれているのを見ると、当初はそう簡単には作業は進まなかった。

メモリについては、不具合があると、立ち上げ時にピーピーと警告音が出るので、それさえ知っていれば簡単である。しかし、それが分からない時点で、全然表示が出ないと、いろいろな可能性が思い浮かび、気が重いものである。

キーボードはデスクトップ用なら、接触不良のキーがあっても、解体して修理できやすいが、ノートパソコン用のキーボーは通常は解体が無理なようで、交換するしか無さそうだ。ノートパソコン用のキーボードを接続するコネクターは、フィルム式で、抜き差しが難しそうで、以前はキーボード交換を試したことがなかったが、経験者から、普通に抜き差し可能という助言をもらい、試してみたところ問題なかった。


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