台風30号の影響によるボホール島の停電

2013年11月作成
2013年12月更新
  



ボホールでは、台風30号の影響により長期に電力供給不足の状態が続くと、電力会社から発表されている。

電力会社のFacebookによれば、ボホール島の電力は、その大部分を、レイテ島のOrmocにある地熱発電所から供給を受けているが、今回の台風30号により、多くの鉄塔が倒れ、復旧のメドが立っていないということだ。

BOHOL I ELECTRIC COOPERATIVE, INC. (BOHECO I)の区域内では、需要が26MWに対して、レイテからの供給が止まり、ボホール島内で発電している電力のみとなっている。 現状、BOHECO Iへ供給される電力は、タグビラランのディーゼル発電機による9MWそのうち3MWのみである。これを、病院や水道など優先順位の高いところに供給すると、一般のユーザーへ向けられる電力供給は非常に少ない。現地に在住している人の話でも、実際にも、完全もしくは、ほとんど電気は止まっている。

レイテ島のOrmocからMaasinまで138kVで送電しているが、鉄塔が倒れ、地面にひれ伏した状態になっているそうだ。
電力会社のFacebookによれば、OrmocからMaasinまで すべての鉄塔が倒れたと書かれている。電線が引っ張って将棋倒しのように倒れた可能性もあるが、レイテ島の南部は被害が少ないという情報があり、多分全部は倒れていないだろうと思われるが、現地に行っていないので良くわからない。

Wikipediaによれば、レイテ島の地熱発電所からの電力は、セブやボホールなどビサヤ地域だけでなく、ルソン島にも供給されているそうだ。
Wiredによれば、レイテ島の地熱発電の発電能力は、約700MWとのことだ。


(以下2013年12月更新)

タグビラランとその近郊に住む知り合いからの情報によると、11月末から、電気が戻り、12月になっても、かなり安定しているそうで、レイテ島からの送電が復活したのかもしれない。しかし、確認した時点では、電力会社のFacebookで、新たな情報が得られなかったので、何とも言えない。

シキホール島の得意技であるレンタル・ジェネレーターを大量に導入いたので、電気が来るようになった可能性もある。

理由はよく分からないが、電気が戻って現地の人は大助かりであろう。


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