海の青さ

2004年4月


「フィリピンへ行こう」では、南の島に住むノウハウを紹介しているので、これを読んでいる人の中には、そこに住みたいと思っている人が多いはずである。そして、南の島に住みたい理由の一つには、大抵 青い海が含まれているはずだ。ヤシの木と青い海は、南の島のトレードマークである。私の場合でも、綺麗な青い海がなければ、フィリピンには住んでなくて、どこか行き先が違っていたはずだ。

ここでは、特に青い海が見えるところに住みたいという人の参考のため、海の青さに影響を与える要素をまとめてみた。

海の深さ

もっとも、影響が大きいのは、海の深さである。主観にもよるが、水深が2〜5mくらいのところが、最も青々として美しい。水深が1mくらいだと、青いというよりは、薄い黄緑に見える場合が多い。反対に深いところは、海底からの光の反射がなくて、色が暗くなってしまう。

遠浅かどうか

海の深さと関係するが、水深が2〜5m程度のところが、岸から沖合いのどのあたりまで続いているかによって、美しく見える範囲が変わってくる。ドロップオフがすぐ近くあるようなところだと、美しいのは 手前の少しだけ。反対に、沖合い何キロも ちょうど良い深さが続いていると、見渡す一面が美しい。
私が行ったことがある中で、海の青さが最も美しいと思ったのは、メキシコのカンクンの海で、特に、沖合いにあるイスラ・ムへーレスという島から見る海が美しかった。周辺の広い範囲で、ちょうど良い水深になっている。フィリピンだと、マラパスクア島の海は同じようにして美しい。
ただし、私が行ったことがないだけで、世界中に、同様にして美しい海は無数にあることだろう。

余談かもしれないが、なぜ、私がマラパスクア島に住んでいないかというと、ここは小さな島で、しかも外国人が沢山住んでいるため、地価が高騰しているからである。そして、すでに良い場所は、ほとんど残っていない。観光客が多くて、住むにはどうかと思う面もあった。 オンボロのバスで行かないといけないのが課題だが、オフ・ピークに、コテージに泊まってのんびりするには最適のところだ。

潮の干満

海の深さに影響するのが潮の干満で、海が浅いと干潮時に干上がってしまう。一日中青くて美しいという条件なら、干潮でも そこそこの深さが必要である。
ただ、浅い海では、潮干狩りができるというメリットがある。私の家の前の例だと、ウニやアワビ等もとれる。

海草 

南の海では 海菖蒲と呼ばれる海草が生えている場所がある。残念ながら、これが生えていると、水の色は暗くなってしまう。ただし、そこは生き物の大切な生活の場所である。

天候

いくら海が青くても、お天気が良くなければ、その美しさは映えない。ワイキキのように、年中ほとんど雨の降らないところを望むのは難しいが、常に雨ばかり降っているところもないので、天気が悪い時は諦めるしかあるまい。私のところの例では、12月は悪天候の続く場合が多いが、それ以外の時期は、雨が降っても程なく天気は回復する。

環境汚染

いくら他の条件が整っていても、例えばマニラ湾のように、周辺に住んでいる多くの人々の生活排水が海に流れ込んで 汚染されているようなところでは、美しい海はあり得ない。


最後に、青い海の写真をいくつか載せておく。

残念ながら、写真がどれだけ忠実に海の色を再現しているのか、何とも言えない。パソコンのソフトで処理してしまうと、現実とは違う色になる可能性がさらに高くなり、ここではデジカメで撮った写真をそのまま使っている。

カンクン@メキシコ

マラパスクア島@フィリピン

ヒランタガアン島@フィリピン

バンタヤン島の向かいに見える小さな島。

シキホール島@フィリピン

シキホールの港の横の海。昼間シキホール港に到着すると美しい海が広がっていて、とても印象が良くなる。

シキホール島@フィリピン

サラグドーンという公営のビーチ

シキホール島@フィリピン

自宅前の海。少し浅すぎる嫌いがあるが、それでも 十分きれいだと 手前味噌で思っている。



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