今回、建築許可を取得したコテージ 以前紹介したコテージが違法建築だと市役所から指摘を受け、建築許可を申請することになった。この結果、外国人名義での申請は可能、つまり 外国人も建物を所有すできることがわかった。
市役所のセールスマン
建築許可については、この建物のあるトンゴ村で、建築許可を取った人が皆無であったこと。そして、ニッパ・ハットと呼ばれる現地式の小さなコテージでは、建築許可は不要だと人々が主張していたこと。以上のことから、特に申請せずそのままにしておいた。
ところが、ある日、市役所から私もよく知っている職員がやって来て、違法建築(Illigal Construction)だ、建築許可を取るため、市役所にすぐに出頭するようにと書かれた書類を手渡された。
急いで市役所に出頭してみると、その職員が土日に働いて、申請用の図面を作成してくれるという仕組みが出来上がっていることが分かった。知り合いのカナダ人も同様な成り行きで、建築許可を申請していた。要するに この職員が、臨時の収入を売るべく、主に外国人を見つけては、建築許可を取るように指導して、その結果、アルバイトである図面作成の仕事を得る。そういうことになっていた。
彼に、土地や建物の図面を一式 そして さらに、申請用の書類一式を作成してもらい、いろいろな職員の認可のサインを受け、手数料を払い、無事 建築許可をもらえた。
図面を作成する前に、予め私の方で設計図面を作成していたので、彼の作業は簡単であった。料金は安いはずだと期待して、いくら払えば良いのか彼に聞いても、「あなたは友達だ。あなたの言い値で良いよ。」というばかり。値段が分からないので、知り合いの数人から、彼の料金を聞いてみた。通常 500ペソ〜2000ペソ。私の図面の場合には簡単なので500ペソだと皆が主張した。それをもとに、次回は安くしてくれるという条件で、700ペソ払った。
市役所自体に払った料金は183.06ペソ。かなり安い。
エンジニアのサイン・ビジネス
また、通常だと図面に複数のエンジニアのサインを要求される。料金はシキホール島の場合には一人500ペソ。市役所に勤めている電気系のエンジニアはその半額で良いと言っていた。幸いにも今回の場合は、小さな建物なので、サインは必要ない言われ、出費は免れた。
エンジニアが わずかな時間を使いサインするだけで、図面のチェックをすることも無しに、多額の報酬を得るのは、いかにもフィリピンらしい。500ペソは日本の金銭感覚からすれば高くないかもしれないが、現地の大工の日当が200ペソ程度であることと比較すると、わずか数秒でサインして500ペソは べらぼうに高い。こういうことがあるのでフィリピンでは、通常エンジニアの家は豪邸で、大工の家は小さなあばら家であることが多い。
また 500ペソという金額は、都市部では とんでもなくインフレしているそうである。
エンジニアに このような報酬を払うのがいやなことも、私が建築許可を申請したくない理由の一つである。
申請に必要なもの
建築許可の申請に必要なものとしては、先に挙げた図面や申請費用以外に、テュードラと呼ばれるCommunity tax certificateが必要である。これは市役所で簡単にもらえて、費用は10ペソ。この書類には本人の親指の指紋を取るので、本人確認用に広く使われている。
その他、土地の権利に関する書類が必要で、リースの場合はその契約書を持ってゆく。外国人の建物所有
土地のタイトルに外国人の名前と使うことはできないと、一般に言われている。私の住んでいるシキホール島では、島の有力弁護士2人が、法律が変わったので外国人でも問題ないと主張し、実績を作ってしまっているので、それに乗っかり、私も自分名義ですべて処理してしまっている。これについては、確認が不十分で、なんとも言えないが、いずれにせよ外国人の土地所有については制限がある。
これに対して、建物については、特に問題なく認可された。外国人でも建物は問題なく所有できるので、土地を長期でリースすることにしてしまえば、土地建物の問題は解決する。