土地は50年リースがお奨め

2002年3月


土地を購入できれば、それに越したことはない。しかし フィリピンの特に田舎では、手付かずの自然と共に、手付かずの相続問題が残っていることがほとんどであり、土地の購入が難しい場合が多い。場所によって違いはあるだろうが、私の経験では、フィリピンの田舎でフィリピン人の祖先から、土地を相続した場合で、まともに相続税を払っている事例を見たことがない。
また土地を分割して相続する場合に、土地の権利書も分割の手続きをしないといけないが、測量技師に高額の手数料を請求されるので、まともに分割の手続きをしている事例も皆無と言えそうだ。

もっとも、不動産屋等の業者に頼むか、以前に土地を購入し、書類の手続きを済ましている外国人から土地を購入するならば、難しいことは既に処理されている。購入は簡単だ。しかしながら、そういう場合は、たいてい外国人価格になっていて、通常の価格に比べると数倍から桁が違っていることが多い。特に日本人がぼられやすいことは、言うまでもないだろう。それでも、土地を探したり、手続きの手間を考えると高くないと考えることも可能だが、それを認めると、アッという間に、地価が値上がりしていまう。 後から来た人の迷惑になるので、このように考えて、地上げに加担するのは是非止めて頂きたいものである。

地上げにも加担せず、うまく購入可能な土地が見つかり、土地が買える場合は良いが、そうでない時は、50年リースがお奨めだ。リース期間の最長が法律で50年と決められているので、50年契約にしておくのが有利である。費用も土地購入に比べて、安くて済むはずである。また、土地購入の場合は、弁護士にDEED OF SALE作成のため高額の手数料を取られるが、リースなら、契約書作成の費用も安くて済む。すべてがお手軽で、お奨めである。

土地の購入の場合でも同じだが、リースの代金を決めるにあたり、周囲の沢山の人々から、幾らが妥当な値段か聞いてみるのが良い。さらに、その土地を購入する場合と、リースする場合の両方を聞いてみた方が良い。