台風と土地選び

2002年12月


フィリピンのどこかに 家を建てようとした場合、場所によって 台風の影響を考慮しておかなければならない。

台風が来やすい地域、来にくい地域

台風が来なくて安全だと、地元の人が自慢しているのは、ミンダナオ島のダバオだ。
ダバオ近くの田舎の島に住んでいる貧乏な人たちは、ちょっと風が吹けば飛ぶよな、簡単な造りの家を建てている人が多い。
ダバオは、台風が発生する位置よりも十分南にあり、また そのあたりの風向きから、台風が、さらに南に進むことはない。それでダバオには台風が来ないという説明が一つ。また、ダバオの北にはアポ山があり、台風は、このアポ山を越えて南に来ることができないという もう一つの説明。これら2つの説明を聞いたことがあるが、いずれにせよ、ダバオでは台風を心配する必要がない。

同じミンダナオ島でも、太平洋側の地域や、北部のスリガオあたりではよく台風の警報(シグナル)が出ているのを聞く。

ダバオの逆で台風銀座と言える地域は、レイテ島からサーマル島、そしてルソン島へと続く、太平洋沿岸で、フィリピン沖の太平洋で発生した台風が発達しながら、北上していく台風の通り道となっている。
幸か不幸か、未だ私はこの地域に行ったことがないのだが、テレビなどで見ていると、この地域では、しっかりした造りの家になっている。

台風の直撃は少ないが、それなりに 台風がやってくるのは、ビサヤからパナイ島、そしてルソン島の西側へ続く地域だろう。もっとも ルソン島まで北へ上がれば、台風もかなり発達していることが多く、マニラや、ルソン島の北西部でも 十分台風銀座の一部と言えるのだろう。

外国人が好むビーチ・ロットと台風

外国人が、フィリピンに家を建てる場合には、ビーチを選ぶことが多い。
そこでは、当然台風の影響が大きい。風で家が吹き飛ばされるのは最悪だが、他にも例えば砂浜では ゴミが大量に打ち上げられ、敷地が広いと、その後片付けに数週間かかることもあり得る。台風が到来する方向と反対側の海沿いを選ぶなど、考慮の余地があるだろう。ただし、小さい島では、その効果も少ないかもしれない。

総コンクリートで  しかも 壁がかなり斜めになっているような要塞ハウスなら 台風にも完璧だが、壁に直接雨が降り、表面がカビで汚くなりそうだ。コンクリートのひび割れもありそうである。ひび割れは即 雨漏りにつながるのでなにか対策が必要だろう。
海沿いに防風のために木を植えれば風は弱まるかもしれないが、景観が損なわれるので、それも難しい。


いずれにせよ、台風が頻繁に来る地域でも、大きな波が打ち付けるところを除けば、建て方次第で、台風に十分耐えうる家を建てることは可能ではあろう。台風が来ることをを承知した上で土地を選ぶ分には、特に問題はない。台風対策で頑丈な家を建てないといけないような地域だと、土地が安い可能性もあるだろう。

逆に、台風が嫌なら、影響が少ない地域へ行けば良い。


因みに、私の場合は 諦めムードになっている。

良くあるように、海沿いに家を建て始めたので、台風に強い家を建てれば良かったのだが、デザインを優先して、急な勾配の屋根にしてしまった。そのため 強風だと屋根だけ飛びそうである。いろいろ補強はしているが、最強からは程遠い。
シキホール島の場合、約10年前に強烈な台風が直撃し、多くに家が吹き飛んだそうだが、それ以降は たいした台風は来ていない。そこで、10年に一度程度は大きな台風が来ると想定しているが、その時には、屋根は飛ぶと諦めていて、せめてパソコンなど電化製品だけでも、雨でやられないよう二重構造の置き場をつくる等、検討しているところである。

また、台風以外でも、海沿いでは、塩分を含んだ風が海から吹きつけるので、電化製品などの金属部分がさびないよう注意が必要だ。一ヶ月間 かばんを海沿いのコテージに放置しておいたところ、隙間風にやられ、つなぎ目の金属がさびついてしまったことがあった。


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