蟻対策のツール

2016年9月作成




蟻よけのホック

蟻よけのホックにビニール袋を
吊るしているところ

蟻よけの台


シキホール島で運営しているラーニングセンターで、溶接教室を開いていて、そこで練習のためいろいろなものを作ってもらっているが、その中でちょっと特殊な例として、蟻対策のツールがある。自画自賛だと言われるかもしれないが、なかなか便利なツールで、自分自身でも重宝して使っている。

フィリピンの特に田舎では、日本と比べ物にならないほど蟻がいて、あっと言う間に蟻がたかる場合が多い。例えば、朝食用で前の日に買ってきた菓子パンが 蟻にたかられ 無残な状態になり、食べるのを断念する外国人が少なくないはずだ。

途中にある小さな堀の水のため蟻が先に進めないという単純な仕組みだが、これらのツールでも十分役に立つ。水だと蒸発するので、油を入れる人もいる。

今どきの日本なら、3Dプリンターで作りそうだが、フィリピンでは溶接が身近で手軽にあり、いろいろなものを溶接で作ることができる。

ホックはオリジナルではなくて、かなり前に同じようなものを見かけたことがあり、自分で使うのに欲しいので店で探したものの見つからなかった。そこで、イメージの図を描いて、溶接教室で作ってもらった。買ってきた食材を入れたビニール袋をそんまま吊るせるので便利だ。実際には、冷蔵庫に入れる物や、食べ物以外などの仕分けが必要だ。
現地の人たちは、同じような対策をした上で、大きなバスケットを、吊るしている場合を見かける。もちろんこのホックにバスケットも吊るすことができる。
台の方はオリジナルで、お皿やナベを上に置くためのものだが、足の部分に水を入れる場所が3箇所もあり、使うのにちょっと面倒で、改良の余地がありそうだ。


ここでは、この手のものがあるという紹介をしたが、現地に住む日本人に話してみたら、

・天井から長い紐を吊るせば十分。
・殺虫剤で、蟻を殺している。
・蟻がたかりそうなものは冷蔵庫に入れる。

と言った意見が出た。
それで、済めば良いが、例えば、食パンは冷蔵庫に入れてからでも、トーストで焼けば十分美味しいが、冷蔵庫に入れた菓子パンはあまり美味しい気がしない。
役に立つ場合も多そうだし、他の対策をしていても、二重に対策すればさらに安心とも言える。

特にホックの方は、市販のものが見つからないなら、こちらのラーニングセンターの人たちにも、そこそこ作って販売してもらったらどうかと思っている。
売っていれば買えば良いが、売っていなければ、自作でもっと簡単に実現する案も出てきそうだ。


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