血圧測定

2016年3月作成




血圧測定の様子

最近は日本のオークションで入手した中古品をいろいろとフィリピンで活用していて、その典型がノートパソコンとミシン、それからプロジェクターである。昔の値段からは想像できないような、お買い得品が、オークションで 沢山 見つかる。今回はその路線で、オークションで落札した格安血圧計を何台かフィリピンに持ち込んで、近所の人たちの血圧を測ってみた。

現地の人たちに、バランガイホールで集まってもらったり、こちらから家々を巡回したりして、200人余りの血圧を測定した。医療関係者でない素人が、このような取り組みをして 意味があるのか疑問もあるが、まさに、どのように役に立ちそうか試すのが今回の目的であった。

計って欲しい人が沢山いるので、それだけでも意味があると言えるが、一方、最近は いろいろな人からいろいろな意見を頂き、何でも無料で配ったり、無料でサービスするのは良くないということも言われ、今回の血圧の測定も、良い面、悪い面があり、100点満点ではないのだろう。しかし、計って欲しい希望者は多く、それなりに役に立っているのも間違いない。

高血圧の人が出てくると、病院で診てもらった方が良いと提案するが、お金が無い、薬が買えないというような話になる場合が多い。個人的には、薬は好きでないので、生活習慣を改善して、特に、食生活で、脂こいものを控え、野菜を沢山食べた方が良いということの方を強調したい。

オクラを食べたらどうかと提案しているが、どこまで効果があるのか、それとも、実は効果がないのかもわからない。そこで、血圧が高めの知り合いにオクラを継続的に食べてもらって効果を試してもらっているところである。しかし、その手のことを試すなら、母数を増やして統計的なアプローチが必要という指摘を受けそうだ。しかし、自分の知り合いで効果の出れば、それだけでも、十分としておきたい。

血圧が高い人が見つかると、その原因を知ろうと、いろいろと話を聞くことになるが、その中で、現地の水道事情が影響していると主張しているおばあさんがいた。水道の水圧が低くて、まともに水が出るのは、夜中だけである。夜中に起きて、沢山のポリタンクに、順番に水を汲まないといけないので、生活が不規則になるとのことだ。大きなタンクがあれば、夜中に、自動で、そこにまとめて水を貯めるようにすれば、起きなくて良い。
実際にタンクを設置して試してみたいとも思うが、時間も予算もかかり、人ごとでもあり、やっていない。

とにかく、この手のことにいちいち取り組めば 人の役に立つことが 今回分かった。

測定データは、Excelで入力してあるが、実際に計ったという証拠を示すため、高い方の数値と年齢の相関図を以下にあげておく。全般的には、フィリピンでは、野菜を食べない人が多く、脂っこいものを沢山食べていて、血圧の高い人が多そうだが、実際には、正常な数値の人がかなり多そうに感じた。それを言うなら、他の国の人のデータと比較したりする必要があるのだろうが、その手の分析をするのが今回の目的ではないので、深堀するつもりはない。
日本は冬場は寒くて血管が収縮して、血圧が上がりそうだが、フィリピンは熱帯で年中気温が高いので、寒さの影響は少なそうだ。炎天下で歩いたりすると、血圧に影響するのは間違いないだろう。その手の話は、個人的には、いろいろな場合に合計何百回も血圧を測って、自分自身の傾向については、かなり把握できた。赤ワインを飲んで血管が開いた場合の効果とか、近所に住む怪しい日本人が 裏表の激しい行動をとり、その悪い噂が伝わってきて、それに憤慨して血圧がどれだけ上がるかというようなことである。


年齢(AGE)と血圧(BP)の相関図(男性)

年齢(AGE)と血圧(BP)の相関図(女性)


因みに、全体の3/4くらいは、私の方で測定したが、他の人が計ったものの中に、5歳で血圧が160の女の子のデータが含まれている。血圧の高い女の子がいるという話を 測定者に確認して聞いたつもりだったが、グラフを再度眺めて、このデータが正確か、ちょっと不安になってきたので、再度確認した方が良さそうだ。


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