2011年4月作成
フィリピンは日本に比べて物価が安いことが多いが、何でもかんでもそうかと言うと そうではない。先日、シキホール島に戻ってきて、朝食のトースト用にバターを買ったら145ペソと言われた。為替レートにもよるが、最近は円安に振れる時もあり、300円近い値段だ。輸入品が高いのは当然だが、あまりの高さである。そこで、同じ品をドゥマゲッティで調べたら103ペソ。セブでは99ペソだった。シキホールの小売店は、ドゥマゲッティのスーパーで仕入れて売っていることが少なくないので、割高になるのだが、あまりの値段であろう。
その他の例を挙げると、フィリピンでよく見かけるプラスチックのバケツは、以前フェスタの時に 他の島からやってきた露店で買えば、3個で100ペソだった。それが、先日店で聞いたら一個80ペソと言われた。あまりに高いので、他を探したが、最安値は一個60ペソだった。これでも高いが必要なので買ってしまった。バターと同様 ドゥマゲッティで値段を調べたら一個34ペソだった。特にシキホールでは、プラスチック製品を高く売りつけようとする嫌いがあるというのが私のこれまでの経験である。すぐには売れないかもしれないし、長く置いておくと劣化するかもしれない。高く売りたい理由には そんなこともありそうだ。日本でも夏場に売っている電撃蚊取りラケット。熱帯のフィリピンでは重宝する。しかしながら よく壊れる。調べてみると、ほとんどが スイッチの故障であることが分かり、代わりに使えそうなプッシュ・スイッチをシキホールの電気屋で買ったら1個15ペソだった。これで修理できるなら安いもの。数個しかない在庫を全部買ったが、沢山壊れているので、これでは足りない。そこで、ドゥマゲッティに行った時に買ったら、色により1個7ペソか9ペソであった。ほぼ半額である。
さらに 以前紹介したが、魚の獲れない時期にドゥマゲッティから仕入れてシキホールで売っているもので、30ペソで仕入れて90ペソで売っているものがあった。からくりを知ったら到底買う気にならない。ただ、魚の場合は、シキホールでは、ほとんどが 最高でも1kg160ペソで、カジキやラプラプでもその値段で買える。しかし、ほとんどは、高く売れる他の島の都市部へと流れてしまう。うまく島にとどまり、市場に並んでいたらその時は買いである。その他、海ぶどうやウニはまだまだ安いと言えそうだ。
野菜は、島で雑草のように生えている空芯菜やつるむらさきは安いが、それ以外は 他の島から入ってくるものが多く、キャベツ、玉ねぎ、にんじん等、ドゥマゲッティより高いのは当然として、日本より高いものが多い。こうなったら生活防衛のため、焼きそばにキャベツを入れず、空芯菜焼きそばにしたりする。
20年ほど前、スタンフォード大学で 日本の製鉄会社から留学している学生に、話を聞きに言ったことがある。その人によると「スタンフォードでは何も買うな。」と学生の間で言われている とのことだった。大学の外の方が安いからである。同様にして「シキホールでは何も買うな。」とまでは言えないが、かなりのものはシキホールでは割高なので、出来る限り、他と値段を比較してからどこで買うか決めた方が良いと言えよう。
しかしながら、ドゥマゲッティやセブに買出しに行くには、1日仕事だったり、数日かかったりする。交通費もかかる。結局買うのは止めようということで、それが一番の節約という考え方もできる。題名で取り上げたバターにしても、私はトースト用に欲しいから買ってしまったが、一つ買えば二ヶ月くらいはあるので、少々高くてもたいしたことはない。
反対に、そこそこの設備や品物が揃っていないところは駄目という人には、住んではいけない場所と言えよう。もちろん、買い物命で、買い物に時間を掛けるのを何とも思わない人なら問題ない。しかし回りの日本人を見ていると、面倒くさいが大勢で、マメに出かける人など一人も見かけない。
たまたま、私がシキホールに住んでいるので、シキホールの事例を書いたが、フィリピンの田舎の島では基本的に大きな違いはないはずだ。