シキホール島の安宿

2013年2月1日作成
2017年1月最終更新



(→2013年4月更新分へ)

シキホール島の宿については、別途紹介しているが、ここでは、その中でも安宿だけを取り挙げる。フィリピンでは、これを経済成長と呼ぶのだろうが、物価が上昇し ホテル代も然りで、これまで以上に安宿の情報が求められていると言えよう。

DAS TRAUM (ダストラム) 200ペソ〜

DAS TRAUM

最近一泊200ペソのコテージができて、安宿派にとって、シキホール島で、これ以上のところを求めるのは難しそうだ。母屋でも250ペソの部屋があり、これも非常に綺麗で十分広くて お勧めだ。250ペソの部屋は東向きで、10月後半から4月で、北寄りの季節風が吹いている時は、風が入り込み涼しいが、5月に泊まった人の意見では非常に暑いという話もある。安宿の話から逸脱すれば、エアコン付きの部屋もある。
建物は豪邸のような感じで、リッチな気分に浸れるはずだ。課題は、水の出が悪い場合があることや、スタッフの愛想が良くない場合があることで、後者はスタッフ、客ともに 人によろう。

場所は、シキホールの港から歩いて10分程度で、港からトライシクルに乗ると高い料金を請求される可能性があるので、できれば歩いてもらいたいところだが、荷物が重いので嫌という人もあろう。その場合には、港を出た教会前の交差点を左に曲がり、チキンやハンバーガーの店があるので、その前で立ち止まろう。すると、左折した方向で、海と並行して港から離れる向きに、トライシクルが通りがかるはずだ。これらは500mほど離れた病院に向うので、それに乗り 病院までと言ってそこで降りよう。料金は8ペソだ。病院からさらに進み、50mほど先の三叉路を左に曲がったところにDAS TRAUMがある。

港を出たところに同じ経営のDAS TRAUM ONE STOP SERVICE と呼ばれる食堂があり、ここで泊まりたいと言えば、いろいろと便宜を図ってくれるはずだ。NON STOPで行く場合は先の通りである。

病院の横にも安食堂があるが、病院からトライシクルに乗れば、8ペソで町の中心まで行け、食べるところは いろいろ見つかる。

宿に聞けば、自分のところのOne stop serviveをお勧めするのは想像に事欠かない。ちょっと高めだが、オープンテラスで外国人にも人気なのがSamiz Pizzaの2店ある中の1階にある店の方で、肉、野菜、ご飯で80ペソ程度である。ここがお勧めな大きな理由は、Wi-Fiが使えるからである。と言っても、食事をしたからと言ってもWi-Fiは有料で1時間10ペソだ。
食事代が とにかく安くという人なら、ここの半額くらいの店が見つかるはずだ。

最近できた一泊200ペソのコテージ

250ペソの部屋
バルコニー付き

(参考)

以下は、さらに長々と書いていて、読み飛ばしてもらっても良さそうだが、特に長期で滞在する人には注意事項として参考になりそうだ。

ここは、10年くらい前に、数年間、私が 下宿していたところだ。以前は宿屋ではなくて、月単位で部屋を貸していた。料金は一部屋一月500ペソで、電気・水道代は別途支払うが、それでも、この内容なら世界一安いのではないかと思えるほどだった。前払いした分は、先々まで、滞在が保証されるだろうと勝手に錯覚し、2年分くらい前払いしていたが、ある時Guest houseを始め、部屋代が一気に1桁以上 上がり、住民はさっさと出て行くことになった。流石に、前払いした代金は払い戻しされたが、あまりの仕打ちにこの宿は、お勧めする気にならなかった。

それでも、現状では、他と比べて格段に条件が良いので、今回はここを最初に取り挙げた。

宿の向かいには爺さんが泥棒の家族が住んでいる。愛想が良いので私は2年くらいは仲良く付き合って、食材を買ってきて料理してもらい一緒に食べたりすることもあったが、家の外で敷地内に置いていた幾つかの私の持ち物がなくなり、別の下宿人が、そのうちのポリタンクをこの爺さんが盗むのを目撃した。夜十時頃、何人かでバルコニーで酒盛りをしていたら盗んで行ったそうで、その後取り戻して来てくれたそうだ。この宿の女主人は、自分の家具が持って行かれ、その家の裏にあると主張し、この泥棒に対抗するため敷地の周りをブロックで囲い込み出したら、ちょうどそのタイミングで泥棒はブロックで家の増築を始め、宿のオーナーは、あの家にブロックを盗まれたと主張した。同じ下宿人のカナダ人夫妻もこの家族は要注意だと最初から忠告してくれていたし、近所の別の人々に聞いても、泥棒だと言っている。これだけ重なっているので、私も泥棒だと判断して、その後は付き合わなくなった。

ダラダラと書いている理由は、知り合いがここにしばらく泊まったことがあって、その時に、私の失われた2年間と同じことを後追いしたことがあったからだ。その人は、他人とすぐに仲良くなる性分で、泥棒とは知らず、この家族と付き合いを始めてしまった。爺さんは泥棒でも家族は関係ないとも言えるし、その人は、短期で泊まっただけで、その後 島の別の場所に家を建てて住み始めたので安心と言えるが、外国人が多く泊まる宿の周りは外国人ズレしていろいろと良からぬことが起こる典型の例とも言え、注意喚起のつもりで書いた。

また、別の知り合いがこの宿に泊まった時に、部屋の扇風機が壊れたので、交換してもらおうとしたら、「お前が壊したのだろう。弁償せよ」と、宿側から言われ、濡れ衣を着せられたことがあった。濡れ衣はとんでもないが、簡単に修理してくれないのが安宿とも言えよう。

悪い話もいろいろ書いたが、それらは地雷の在りかの情報のようなもので、踏まないようにしてもらうためと考えて頂きたい。

(2013年4月追加分)

利用者からのコメント + α

他の宿と比べて Das Traumのコストパフォーマンスが圧倒的に良いので、今年の冬場の2ヶ月程度の間だけでも、私のところの訪問者のうち10人程度がDas Traumにも泊まった。既に利用者の意見をいろいろ踏まえて書いているが、その人たちからも、いろいろと情報を頂いているので、私のコメントも少し加えながら、補足しておきたい。

長期で滞在した人も少なくなくて、その場合にはスタッフと仲良くなるに越したことはなくて、そのためというと 打算的な言い方になり良くないが、スタッフに余ったものを分け与えたり、give and takeに努めたそうだ。魚などを買ってきて、スタッフに料理してもらい一緒に食べたという人もいた。冷蔵庫は、普通は宿泊客には開放していないが、スタッフと仲良くなったので、自由に使わせてもらったという話もある。

新しく出来たコテージは、窓の部分に竹をメッシュ状に取り付けてあるだけなので、蚊がいれば自由に中に入って来れる。ここに泊まった人によると、蚊の対策を十分しているとのことだった。風の有無や季節にもよろう。

250ペソの部屋は、綺麗で十分な広さもあり特にお得と言えそうで、スタッフの話でも、この部屋に泊まれた人は、長居する傾向があるということだ。暑いという意見も少なくないが、250ペソの部屋は二つあり、それぞれ建物の反対側に位置し、季節風の向きにより、どちらの部屋に泊まるかで、暑いか涼しいかはかなり変わり状況が変わりそうだ。

Wi-Fiについて、オーナーに聞くと、あると答えることもあるが、現状では、対応していない。インターネットを使いたいなら、町のインターネットカフェに行くか、Smart broか入れ墨GlobeのUSBモデムを使うのが良さそうだ。Das Traumの辺りでは、どちらも3Gでつながる。最近はUNLI 85など 数日間定額でつなげるサービスがあるので、そちらを利用するのがお得であろう。

(2017年1月追加分)

刃傷事件

2016年10月、ダストラムに住んでいる日本人が この宿で刃傷事件に巻き込まれた。警察に行って聞いてみたところ、短期の旅行者が巻き込まれるようなことでは無さそうだったが、この宿に宿泊希望で、不安な人は、念の為警察に問い合わせてみた方が良さそうだ。風評被害と言われても困るので、書きにくい話だが、全く何も触れないのも、旅行者のためにならないと思え、歯切れの悪い書き方なのをご容赦願いたい。

LUISA & SONS  250ペソ程度

LARENAの港の前にかなり以前からある安宿。船で遅くにLARENAに着いてしまった場合に利用価値がある。部屋は現地の民家並で、綺麗なホテルしか泊まれない人には難しいことだろう。坂の横にあり、坂側の部屋は、排気ガスが充満する可能性があるので、避けたいものだ。値段は、10年ほど前に私がよく泊まっていた頃は、人によってかなりばらつきがあった。私は100ペソに割引してもらっていたが、別の日本人は200ペソ払ったと言っていた。最近泊まった日本人によれば250ペソだそうだ。周りに食べ物屋が多いので、食には困らない。

Sylvia 300ペソ〜

かなり前から地価が高騰し、その煽りを食らって宿代も高騰しているのがSan Juan地区である。この地区で、調べた中で一番安いのがSylviaのドミトリーで1泊300ペソである。建物は綺麗で、ここに泊まったことがある日本人に聞いたところでも、評価は良い。ただ、DAS TRAUMだと、コテージを丸々使えて200ペソのところ、こちらは、ドミトリーで一人300ペソなので、この比較からは、San Juanは高いという結論にしか至らない。それでも、San Juanが好きで そこで安宿を求めている人には、ここが良さそうだ。

綺麗なレストランを併設していて、食事で儲けるビジネスモデルになっていそうだが、宿には気の毒なものの すぐ近くに安食堂がある。さらに安くというと、1.5kmほど歩いてSan Juanの市場周辺まで行けば、薄汚いがかなり安い食堂がいくつもある。

行き方は港からトライシクルに乗ると、かなり高いことを言われそうだ。最近はツーリスト向けの価格表があり、安く済ませるのは難しそうだ。それでも安くたどり着きたい人は、300mほど歩いて市場の前からジプニーやトライシクルに乗ろう。乗り合いの定価であれば、一人15ペソ程度であろう。港からトライシクルに乗れば、それより1桁は高くなろう。安く済ませようと目論んでも外国人だと、Specail tripだと言われ貸切にされ、高くなりがちだ。  Special tripと言われたら、Dili ko(No. I don't)と言って他を探そう。シキホール発のトライシクルは最近はSan Juanという行き先札が下がっているので、それで、他に客が乗っている時に乗り込めば、定価で行けるはずだ。How much?と聞くと、「私は、料金を知らないのでいくらでも請求してください。」という意味に取られかねないが、"It's up to you."という返事も多い。これは、「あなたが払える分だけ、払ってもらったら十分」という善意に解釈しがちだが、乗客が勘違いして、大金を払うのを期待しているドライバーが多いと考えておくべきだろう。安過ぎたら、そんな安くないとドライバーに反論されるのは間違いない。

他に客が乗っていても、国道から離れて、宿の入り口までトライシクルが行こうとすれば、それは、追加料金を請求するぞというドライバーの意思表示でもあるので、国道上でさっさと降りよう。

降りる時に 20ペソ札を渡して、お釣りは要らないと、手のひらを前後に振って行ってしまうのが良いだろう。

場所は、 San Juanで, Coral cayのシキホール側で 少し手前にある。


CASA MIRANDA 400ペソ

San JuanのLala-Oにある安宿。一泊一部屋400ペソ。 ネイティブな建物でちょっといい感じと思っていたら、最近看板を見かけるようになった。昨年12月の台風24号の影響か、屋根の茅葺が少し傷んでいたりして、出来て まだそんなに経過していないものの、ネイティブな造りなので、それなりに年季が入っているように見える。 宿泊者はWi-Fi無料。  Tel: 09059430536

END OF THE WORLD 400ペソ

BEACH ROOM W/KITCH P400 Tel: 09273816377
San JuanのLala-Oにあり、CASA MIRANDAに近い。少し前に漏電で全焼したが、すぐに建て直して復活した。

JJ’s BACKPACKERS VILLAGE 500ペソ

Jan Juanにあり CASA MIRANDAに近い。レストランを併設していて、周回道路を走っていたら、すぐに分かるはずだ。ドミトリーが8ベッドあり、一人500ペソ。ドミトリーにしては破格の高さだが、聞いたら、シーズンでもあり満員と言われた。理解に苦しんだが、後でロンリープラネットで調べて見たら、ちゃんと載っていた。ロンリープラネット効果であることは間違いない。場所はビーチにあるが、DAS TRAUMの200ペソのコテージや250ペソの部屋に比べて、はるかに内容が劣る。DAS TRAUMの方は、ロンリープラネットに載っていないので、空いていることが多い。そのうちDAS TRAUMも掲載されて状況が変わるのだろう。

(2013年2月3日追加)

日本人女性が行ったら350ペソで泊まれたそうだ。東南アジア的に相手を見て値段を決めるのは普通であろうが、ぼったくろうとした代償として、安宿ランキングでは最低の地位をそのまま継続してもらうこととした。
当然予想されるのは、夕方遅い時間に到着したり、売り手市場の時には500ペソにしかならない可能性が高そうだ。

外から見たところ

ドミトリーの入り口付近


JJ'sの500ペソのドミトリーまで取り挙げたので、そこまで出すなら、SanduganのKiwiやParadiseでも同程度の値段の部屋があり、ドミトリーではなく、ビーチも近いのでそれらの方が条件が良い。しかし、シーズン中はかなり客が多そうだ。反対に、4月〜11月頃なら簡単に泊まれるはずだ。

さらに言えば、Diamondの650ペソのコテージは、場所がシキホールの町に近く海の眺めも良く、500ペソのドミトリーに泊まるくらいなら圧倒的に こちらであろう。 オフシーズンのRoyal cliffの750ペソのコテージもかなりお値打ちだが、残念ながら安宿の範疇から逸脱していくとも言えるし、何千ペソもする宿が増える中、まだまだ安宿の範疇と言えるのかもしれない。二人で泊まれば十分安いとも言える。

一番安上がりなのは、私のところの無料コテージ(通称 忍者屋敷)に泊まってもらうことだ。隣のおばさんにシーツの洗濯代や掃除代を払ってくれと言うかもしれないが、とにかく一番安上がりな方法だろう。私の忙しい時期でも、1、2泊程度であれば、こちらも時間を取れるはずなので、連絡してもらえば 部屋を押さえておく。情報交換したいので、希望者は基本的に受け入れている。ただし、年間の三割程度は出かけていて、その間は閉めているので、私が現地に居る時でないと駄目である。

通称 忍者屋敷
これでも6階建て


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