フィリピンの子供たちにクリスマスケーキを贈ろう

2016年12月作成
2020年12月更新



(→2020年12月更新分へ)



@Purok Rodel & Rosa Linda, Tongo, Siquijor

NGOが海外の貧しい家庭の子供たちにクリスマス・プレゼントを贈る取り組みはよく見かけるが、ここでは現地で直接、子供たちにクリスマスケーキを贈ることを提案したい。

と言っても、ずっと前に、シキホール島のクリスマスを特集で紹介し、そこでも、同じようなことを書いていて、それの焼き直しとも言える。その後も、よくクリスマスケーキを買って、子供たちと食べることはあったので、ここで取り上げるのは目新しいことではないのだが、今回は、旧札が2016年いっぱいで無効になるので、知り合いが旧札を送ってくれたことも後押してくれた。そのペソも加え、かなり沢山ケーキを買って あちこちの家に持って行き、子供たちと一緒に食べた。

ここでは、その一部を写真で紹介しているが、延べだと100人余り。重複を除いても全部で60人以上にケーキを食べてもらい、みんなから喜んでもらえ、かなり達成感もある。しかし、目的は それよりも、ここで紹介しているように「フィリピンの子供たちにクリスマスケーキを贈ろう。」と提案することであり、是非、参考にして頂きたい。年末にフィリピンに行く機会があれば、現地で友達を作り、ケーキを買って行き、一緒に食べてみてもらったらどうかいうだけのことだ。

ただし、最近はフィリピンも経済発展してきて、普通に日本人がフィリピン人と友達になると、相手は結構お金持である場合が多そうだ。そうすると、日本人は、豪勢なクリスマスパーティーに招待される側になりそうだ。

実際には、下層のフィリピン人が沢山というか大多数で、ノコノコその人たちの所へ出掛けて行って友達になるというのは、日本人によっては、そう簡単ではないのかもしれない。しかし、どこへ行ってもフィリピンの人たちはフレンドリーで、簡単に友達になれる。家庭でケーキなど到底買えない人たちのところへ届けるのが ここでの提案である。

@Ponce家

@Jimenes家


経済発展の影響 !? ケーキの予約が入らない

クリスマスの直前に現地に戻って来たことが災いし、シキホールでよく行くケーキ屋を回ってみたが、予約一杯で12月24日、25日にクリスマスケーキの注文を新たに受け付けてくれるところはなかった。仕方なく出来合いのチョコレートケーキとバナナケーキを買って行った。以前は、そんなことはなく、クリスマスでも簡単に予約が入った。田舎であるシキホール島でも、クリスマスや新年に向けて町中で、以前に比べるとかなり沢山ケーキを売り出すようになっていて、経済発展の影響で、ケーキを買う人が増えたとのだと分かる。ただし、人口に比べると、ケーキがあたる人はまだまだ少数派で、近所でケーキを持って移動していると、周囲の人から羨望の眼差しで見られてしまう。

フィリピンでも大きな町に行けば、大量にケーキを焼いて 供給が追いついていて、クリスマスの時期でも店のショーケースに沢山ケーキが並んでいるのを見かける。

安くて美味しいケーキ屋を探す

フィリピンではインフレが進んでいて、以前に比べてお得感がなくなり、ケーキも然りである。また、今回はクリスマスの当日にケーキを予約できないと言われ、どこか予約が入るところがないかと探してみた。すると、以前の値段に近くて安くて美味しいケーキ屋が見つかった。ケーキ屋と言っても普通の家で、ショーケースもない。ただ、お得な店なので、当然だが、他と比べさらに予約が入らない。年末年始で、予約が入るのは12月29日だけだと言われ、折角なのでその日の予約を入れた。上の写真のチョコレートケーキと、右下のモカである。上の方が、12x12x3インチの大きさで、モカはその半分。大きい方を、写真に写っていない子供たちも入れて全部で30人くらで食べたが、おかわりをして 満腹の子供が多かった。日本でもケーキを三切れも食べたら 普通は食べ過ぎだだろう。その感覚だと、このケーキなら50人くらいは食べられそうなサイズだ。値段は、チョコレートケーキが600ペソで、モカは300ペソ。大きさで割り算すれば、シキホールでよく売れている店の半額以下と言えそうだ。割高の方は、売れ出すと儲けに走るという話があるのだろう。

残念ながら、日本のように洗練されたケーキを期待するとがっかりするかもしれず、米国のような大味感は否めない。しかし、チョコレートケーキについては、日本でもシンプルなものも多いし、フィリピンでも日本人の要求レベルに合致するものも少なくない。アイスクリームがフィリピンで甘過ぎることもあるが、日本人の口に合うものが多いのと同様だろう。チョコレートケーキについては、カカオが現地で安く手に入るのが、大きな利点と言えそうだ。たっぷりチョコレートが入っていれば、日本人も値打ちを感じることだろう。

補足

書かない方が綺麗に終わるのだろうが、正直に、ちょっと裏話のような補足をしておく。旧札を送ってもらい、新札に交換して、ケーキ購入資金に加えさせてもらったが、他にも狙いがある。今回は近所の子供たちの所にケーキを持って行ったので、残念ながら、家によっては、次のクリスマスになったら、また欲しいと言われる可能性が高い。来年どうするかは、未定だが、来年は止める時に、「去年は たまたま旧札が無効になりかけていて、それを友人からもらったからだ。今年はもうない。フィリピン政府の都合だ。」と言い訳に使わせてもらおうという狙いがある。日本からわざわざやってくる場合には、そんなことは考える必要は無いが、できれば、貧困層でもあつかましくないフィリピン人を探して、ケーキを持って行きたいものだ。それに該当する人は沢山いる。


(以下、2020年12月追加)

コロナ禍で、長らくフィリピンに戻れなくなっているが、またすぐに戻れることを願って、ここ数年のシキホール島での子供たちとクリスマスケーキの写真を追加で紹介したい。

2017年12月 2018年12月
2018年12月 2019年12月


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