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シキホール島の自宅の近所に人気の安食堂があり、ここ５年ほど、多くの客をひきつけてきたが、最近になって、あっと言う間に没落してしまった。１ヶ月程前には、たまに営業している時もあったが、その後ずっと閉まっていて、事実上つぶれてしまったと言えそうだ。
個人的にも、最近はかなりの頻度で通っていたので、大きな痛手だ。
大幅値上げ
つぶれた理由は単純で、ここに限らずどこにでもある話だが 値上げである。安くて 結構美味しいというのがここのうりであったものが、大幅に値上げしてしまってはどうしようもない。今まで、例えばモンゴス（緑豆の煮込み）は１０ペソだったが、２０ペソになってしまった。確かに、肉の切れ目が少し入るようになったので原価は上がったのだろうが、それは、値上げのための口実であるのは見え見えで、客はそんなことで 値段を倍にして欲しくはない。特に、現地の人がテイクアウトで自宅で食べるおかずの値段が倍になったのでは、誰も買わなくなるのは火を見るより明らかだ。他のおかずも軒並み値上げで、あっという間に客が寄り付かなくなった。
店舗の改装
それではなぜ値上げしたかとういうと、それは儲けたいからだろうが、そこに店の勘違いがあり、これもお決まりのパターンで、儲かったお金で、店を改装して、設備を良くして行った。 看板もついたし、Wi-Fiもつかえるようになった。 それで値段が据え置きなら何の問題もないし、客もさらに増えることだろう。しかしながら、箱物がよくなれば、高固定費体質へ突入したと言えそうで、オーナーは勘違いして、店もよくなったので少しぐらい値上げしても大丈夫だろう。そのために、おかずの質も上げればよい。それでもっと儲けてやろう。 そう考え 実行に移し、うまくいかなくなる。 そんなパターンは枚挙に暇がなく、ここも、まさに同じことをやってしまった。
四匹目のドジョウ狙いも
この店の成功をみて、フィリピンでありがちな話だが、全部で４店同じような食堂が並んだ。フィリピンで一番ありがちなのは、フィリピン人では、隣がサリサリを始めたら自分も同じようにサリサリを始めることだろう。最近は少し開業資金の余裕が出てきたのか、食堂（カリンデリア）くらいまでは、真似して始められるようになったということだろう。 外国人の場合は 他の地方か人が来るところなら、圧倒的に宿であろう。
つぶれてしまった店の場合、値段が高かったり、店を閉めていたりすると、簡単に隣近所の店に流れてしまうのは当然だろう。そうして、すぐに息の根を止められてしまう。
今後の動向が楽しみで、また安食堂が復活して欲しいとは思う。しかし、その兆しはいまのところ見えない。
借金（オタン、ウータン）が絡んでいると致命的であろう。
近くに住む元バランガイキャプテンがオーナーのハードウェアショップも最近つぶれた。裏家業で泥棒市場をしていて、かなり前のことだが、私の家から盗まれた電動工具を、泥棒少年から買い付け、私がかえしてもらいに行ったら、少年から たたいて買った５００ペソほどの代金を払えと言われた。そんなことがあったので、店がつぶれても気の毒とは思わない。なぜこの話を取り上げるかというとオタン（借金）である。知り合いがここで店員をしていたが、１年間の給料が未払いだそうだ。他にもオタンが沢山あるのは間違いなくて、これでは営業再開は難しい。借り入れる相手が悪いと、夜逃げのようにミンダナオ等へ行ってしまう場合が多い。
最近のシキホール島では、日本人詐欺が活躍していたり、面白くないことが続いていたが、久々の明るいニュースなので早速紹介したい。と言っても、個人的な話と言った方が良さそうだが、以前行きつけだった安めし屋が つぶれてしまった後、最近復活した。個人的と書いたが、シキホール島の日本人の中では、結構人気で、旅行者を連れて行っても、値段が安いのが良くて十分満足してもらえる。
前回つぶれた理由は、安めし屋のくせをして、値上げで高くなったという単純な話で、今回は 以前の値段に戻った。そうなれば、行かない手はないわけで、昼食時に毎日のように通って食べている。当然客も戻ってきていて、一週間ほど経過したが、このままの値段を続けてもらえば、つぶれずに済みそうだ。前回のように、おかずの中の肉の割合を増やして、値段を倍にしたら また同じことになりそうで、流石に店のオーナーも分かっているはずだ。
以前は、儲けた資金でインターネットカフェも併設したりしていたが、たぶん再開の資金のため精算してパソコンは無くなった。
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| 2015年2月に営業を再開したJAN-JAN EATERY | 店の中の様子 |
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| おかずの種類も十分 |
おかずは1品10ペソ程度から これはお店の宣伝用の写真ではなくて、 これ以上でもこれ以下でもないと思う。 |