ドラム缶風呂

2004年 2月


ドラム缶を車に積んで全国の景色が良い場所に出掛けて、露天風呂を楽しんでいる人の話を テレビで見たことがある。フィリピンでは、風呂は稀で、ホテルでも大抵シャワーだけ。普通の人は適当に水浴びしているだけだ。高級なホテルに泊まらない限り、風呂に入る機会はほとんど無い。それでも日本人だから風呂に入りたい。そこで試したみたのが、ドラム缶の露天風呂だ。
幸い私の住んでいるところは目の前が海なので、眺めは問題ない。
ドラム缶は、フィリピンの田舎では容易に手に入る。大工仕事でセメントに使う水を入れたり、雨水を貯めておき、植物にやったりなどして、よく使われるからだ。
私も手持ちのドラム缶の1つを使った。
地域にもよるが、私の住んでいるところでは水が不足している。未だ水道が来ておらず、私の場合は、洗濯やシャワーに雨水を利用している。この時は、ポリタンクに水を入れて運んで来てもらった。ドラム缶の容積は約210リットル。20リットル入りのポリタンク8本分の水で、ちょうどの量になった。1本2.5ペソで、ドラム缶風呂用の水代として20ペソ(約40円)払った。
あとは、たまたまあったセメントを壊したものを台として下に置き、海岸に打ち上げられた木や、ヤシの実を乾かして、それらを燃料に使った。

結果は良好で、夕方になって 火を燃やて、少し暗くなり始めた頃から湯につかり始め、十分リラックスできて、疲れが取れた。
テレビの例のように、ドラム缶風呂は移動が容易で、いろいろな場所に行けて便利だ。ただし、自宅でなら、できれば 庭に植物を植えて、ガーデン露天風呂を造りたいものである。


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