宿へ先に行くか、後から行くか

2015年1月14日作成


シキホール島は観光ブームと言え、観光客が増え、宿も増えた。それに伴い いろいろと差し障りが出てきた。

ここで話題にしたいのは、その中で宿に行く順番である。と言うのは、私のところでもコテージがあって、それで儲けようとしているわけではないので、無料で泊まってもらっているが、最近は時間に追われる状況が続いていて、期間が長引くと厳しいものがある。そこで、他の宿にも泊まってもらったらということなるが、どちらに先に泊まるかが問題になってくる。後から他の宿に連れて行く場合には、宿に客を連れて行ったことになり、宿の協力者と言える。反対に、その宿に泊まっている客を、その後自分のところに泊めに連れて行くと、客を奪った形になり、宿から疎まれる可能性がある。実際には、黙っていれば分からないとも言えるが、宿から聞かれたら 嘘をつかないと 関係が悪くなるかもしれない。

できれば順番も気にしたいところだが、とにかく、宿から協力者と思われるか、それとも、敵だと思われるかは大きな違いである。宿からリベートでも もらおうという気はさらさらないが、同じ島に住んでいるので、できれば宿側と良好な関係を保ちたい。町で出会ってもそっぽを向かれたら面白くない。

宿に行く順番については、できれば その方がやり易いという程度で、困ったときに嘘をつかなくても、うまく説明して、なんとかなりそうとも言える。しかし、それなりに一般的な話とも言え、頭に入れておいてもらったら幸いだと思って、わざわざ取り上げた。

これ以外にも、宿との関係で、いろいろと差し障りが出そうな事がある。

例えば、宿が宿泊代よりは食事で儲けようというビジネスモデルの場合に、食事時になったら、宿に行って客を外に連れ出してばかりいては、宿から白眼視されかねない。バイクのレンタルや乗り物の手配も、宿ではツーリスト価格で高くなりがちで、外で手配するのを手引きしたくなるが、食事の連れ出しと同じような傾向にある。
トライシクルをチャーターしてくれと頼まれ、宿でも高いが何か乗り物が出せる場合に、一緒にトライシクルを宿の玄関まで連れて行ったりしたら、宿側から快く思われない場合が出てこよう。


少し余談になるが、宿に行く順番については、幼稚園児に足し算の交換法則を説明するために使っているビデオの朝三暮四のお猿さんと同じという言い方ができるかもしれない。万一宿に説明することになり、それで納得してもらえばそれでよい。しかし、宿側が朝七暮〇が良いと言い出したら万事休すであろう。そもそもは朝三暮四的な話ではなくて、宿からすれば、過去は関係なくて、これから先どれだけ儲かるかというのが関心事だろう。航空券のlast minuteのような考え方とも言えそうだ。屁理屈だと言われるかもしれず、議論になりそうな話になったが、とにかく、その宿に泊まっている客を自分のところに泊まりに連れて行ってしまうよりは、客を宿に連れて行き 斡旋した形の方が、何かと やりやすいのは間違いないだろう。


こちらの都合を中心に書いてしまったが、訪問者側からしても、この順番でいろいろとメリットがある。

まずは、私のところに来る人は、いろいろと話を聞きたい場合が多いので、後から会って話をしたのでは、先に言って欲しかったということになりがちだ。特に観光の場合は、島のお得情報を先に聞いてもらっておいた方が役に立つはずだ。

もう一つは、宿の予約に関してのメリットが挙げられる。知らない土地に行くのに宿の予約をしたい人は多い。最近は、インターネットで写真や動画を見られるので、予約する前に それなりに情報が得られるが、特に宿側からの情報は、どこまで信じるか要注意であろう。それで、口コミサイトが流行るわけだが、それとて、やらせ・サクラちゃんの存在が気になる。
最初に私のところに来てもらい、いろいろ話をした後、次の日、希望に会いそうな複数の宿に連れて行き、見て決めるという案をお奨めしている。いろいろな観点があり、なかなか決められない人も出てくるが、それは仕方の無い話だろう。通常は予約なしでも十分部屋は空いている。ハイ・シーズンは、避寒の時期で、12月の末から2月頃は結構客が多いが、一部の宿に客が集中しているだけで、他の宿では空室が多く、島に泊まれないというようなことにはならない。ただし、ホーリーウイークは、乗り物も含めて結構混むので、それが目的でなければ避けた方が良さそうだ。

他にも挙げられるが、この二つで説明は十分だろう。


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