フィリピンで「アリの巣コロリ」を試す

2000年10月     
2003年4月最終更新


概要 ゴキブリホイホイ(リンク)に続き、「アリの巣コロリ」を試してみた。結果は大変良好で、その後、同じ場所にはアリは来なくなった。他にも類似の製品があるが、手軽に使えるので今回はアリの巣コロリを使った。      

フィリピンにはアリが多い。都会ではそれほど多くないが、田舎へ行くと特に多く、食べ物をアリから守るのに一苦労する。また、人をかむ赤アリがいて、たくさん噛まれたりすると、そのためにフィリピン滞在の印象が悪くなることもある。

そこで、日本でアリ駆除の製品を持参し、その中で「アリの巣コロリ」を試してみた。ゴキブリホイホイのように、ただ置いておくだけで良く手軽なので、まずこの製品を試してみたのである。

結果は良好。アリの来そうな所にしばらく置いておくと、アリはゾロゾロやって来て、ペレット状の薬品を巣に持ち帰る。一匹のアリが見つけると、すぐに他のアリにも伝達するので、アッと言う間に、沢山のアリがやって来る。その後は、同じ場所にはアリは来なくなったので、最寄の巣に棲んでいたアリは、根こそぎ死んでしまったようだ。

注意した方が良い点は、たぶん、アリの巣を一撃で壊滅しないといけないだろうということだ。毒は、アリが食べてから数時間してから効くようになっている。そのためアリは、疑うことなく、毒を巣に運んで食べる。もしも、アリが沢山いて、毒が不足、一部のアリが生き残った場合、学習して二度とこの毒を食べないのではないかと予想される。しかし、ケースの中には沢山の薬剤が入っているので、これまで試したところでは、一箇所に1ケース置いておけば、十分足りていた。

「アリの巣コロリ」はアース製薬の製品で、アミジノヒドラゾン製剤とのことだ。他にも、アリの巣に直接ふりかける製品もあったが、手軽に使えるので、今回は「アリの巣コロリ」を使った。

その他 フィリピンには、アリを寄せ付けないためのアリ返しとでも呼ぶべきツールがある。ハンガーのように吊り下げるもので、途中に円錐形をした部分がありここに水を入れておき、その下へはアリが来れないようにしてある。いろいろと併用して、対策するのが確実な方法であろう。


以下、2001年2月追加分

場所を変え、大きな家で試したところ、蟻の数が非常に多いことが分かった。
流し台の上に「蟻の巣コロリ」を置いた。すると、中くらいの蟻と小さな蟻で、合計7つの家族が別の巣からやってきた。最初の「蟻の巣コロリ」1個で、ほぼ、流しの上は蟻がいなくなった。しかし、今度はゴミ箱にやって来たり、落ちたお菓子にたかったりとかで、合計5個の「蟻の巣コロリ」を使った。これで、大雑把に見積もって、家に来る蟻は、最初の1割くらいまでに減ったが、それでも壊滅したとは言い難い。多分、家の回りには何百という蟻の巣があり、すべてを壊滅させるのは難しそうだ。

蟻が来ないように他にもいろいろ対策が必要だ。バケツに密閉できるふたを付けたゴミ箱があり、これを使ったりとか、食べ物のくずが落ちたら放ったらかしにしないことも重要だ。

また、「蟻の巣コロリ」だけでなく、類似品もいろいろ出ている。どれが最初で、どれが真似をしたのかは不明だが、他の商品も使い比べ、効果を確める予定。


以下、2001年5月追加分

結論 類似品は役に立たず

「アリの巣コロリ」以外にも、類似品が売られているので、それらも試してみた。どれが最初で、どれが真似したのかは不明だが、とにかく一番良く効いて、安い製品があれば、それが利用者には最適だ。

アリの巣退治

詳しいことは不明だが、値段が「アリの巣コロリ」より少し安いく、また薬剤が少し多めに入っていて、いかにもコピー商品のように見える。
好意的に書かなかった理由は、全く効果がなかったからである。アリの種類によっては、効果があるのかもしれないが、二度と買うことはあるまいので、それ以上のことはわからない。「アリの巣コロリ」が、これまで試したすべてのアリに対して、完璧なまでに、効果を発揮していたのとは、大違い。
成分も、「アリの巣コロリ」はヒドラメチルノン(アミジノヒドラゾン系)という、素人には良くわからない分、苦労や工夫の跡が感じられるのに対し、「アリの巣退治」の方は、ただのホウ酸。開発費用をケチった後が感じられる。

アリ用コンバット

ゴキブリ用コンバットの形状を踏襲して、大きさや薬剤を変えてアリ用にしたもの。残念ながら、その形状からアリが中に入ることは稀である。
薬剤は、「アリの巣コロリ」と同じく、ヒドラメチルノン。アリが薬剤を持ち帰れば、効果があるはずだが、アリが入らないのでは仕方が無い。
中を開けてみて確認したところ、薬剤はペースト状になっていて、一つにくっついている。このためアリが持って帰るのは難しい。

製品の改良を期待したい。

その他

液体状のものも、購入して試してみたが、よい結果は得られていない。


以下、2003年4月追加分

建築中の家が、住める程度にはできてきたのだが、例によってアリだらけになってしまった。大工が食べ残した菓子パンなどに、数百匹を越えるアリが群がったりしていた。
そこで、かなりまとめて、アリの巣コロリを使ったところ、ほとんどアリは入って来なくなった。ほとんど見かけないし、甘いものを放置しておいても アリは来なくなった。
引き続きありの巣コロリの効果は十分得られている。

桶に水を入れ、真ん中に島をつくる

もう一つ、簡易のアリ対策を思いついた。
途中に水があるとアリは来れないので、フィリピンでは アリ返しと呼べるような器具が売られているが、それと同じ効果を簡易に実現する方法である。とても単純だが、フィリピンでは樹脂の容器が各種売られているが、大きさの異なる2つの桶を準備する。大きい方に水を入れ、小さいほうをひっくり返し、真ん中に置く。そうすると真ん中が島になり、その上に、甘いものを置けば良いのである。アリが大量に来るところで試したところ、うまくいった。

読者の方からの特選情報 

〜 アリの巣に熱湯をかける 〜

読者の方から、とっておきの情報を頂いた。アリの巣コロリは高い。そこで、経費削減の意味から、まず最初に、試す方法として、アリの巣に熱湯をかけてみるのである。これでも、面白いようにアリが退治できるそうだ。

フィリピンのアリの中には、天井に住んでいるものもいて、その場合には、この方法は難しそうだが、普通に土の中のアリの巣に住んでいるアリには効果がありそうである。

近々、現地で実験する予定である。


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