フィリピンでゴキブリホイホイを使う

2000年9月


概要 ゴキブリホイホイに付いたゴキブリをねずみが食べる。その時ねずみはゴキブリホイホイをかじって、その紙くずが、粘着シートを覆い、もはや使えなくなる。まずは、ねずみの駆除から始めるべきだ。または、別の器具を使うべきだ。

フィリピンでもゴキブリは多い。コーヒーメーカーを使っていたら、コーヒーを入れるフィルターの上の部分に、ゴキブリが住み着いてしまった。普通ならコーヒーメーカーごと捨ててしまいたくなるところだが、1台しかないので、きれいに洗って使ったら、またゴキブリが戻ってきた。幸い、熱い飲み物を飲むために使っているので、お腹をこわすようなことにはならかなったが、とんでもなく気持ちが悪い。コーヒーメーカーを使う場所が変わり、今度は、ゴキブリが来なくなったが、十分なゴキブリ対策をしたいものだ。

そこで、日本ではお馴染みのゴキブリホイホイを、シキホール島に持参して、使ってみた。自分の泊まっていたところを含め全部で4箇所で試したところ、結果は以下のとおりであった。

A家 : 雑貨屋で、がっしりした家。 ゴキブリとねずみが多い。子供がサルモネラ菌にやられ入院していたところなので、特に、ゴキブリ、ねずみを嫌っている。早速、ゴキブリホイホイを炊事場の床に置いたところ、ゴキブリホイホイはボロボロ。一面、ゴキブリの代りにオガクズのようにバラバラになった紙くずが付いていたのである。ゴキブリが付き、それを、食べようとねずみがやってきて、ゴキブリホイホイを回りからかじり、ゴキブリを食べてしまったのである。紙くずのため、もはや、ゴキブリの付く場所は残っていなかった。
ここの女主人は、ゴキブリが非常に賢く、紙をかじり尽くし、仲間がくっつかないようにしたものと勘違いしていたが、実はそうではなくて、ねずみがゴキブリを食べた後だったのだ。

B家 : 竹でできた、いかにもフィリピン的な家。実は、ここでコーヒーメーカーを使っていて、ゴキブリに翻弄されたのであった。さて、ここの女主人は、地球環境に優しい性格だ。ゴキブリホイホイの使い方を詳しく説明していなかったところ、なんと、捕れたゴキブリを取り除いて、また新たにゴキブリを捕っていたのである。ゴキブリホイホイを再利用するとはすばらしい。そして、最後にねずみまで取れたそうで、さすがに死体のにおいが臭いので、捨てたそうだ。

C家 : 岩の上の小さな家。ここでも、ゴキブリ、ねずみともたくさんいるそうだ。ゴキブリが数匹ついて、それを、ねずみが食べた。粘着シートの半分くらいを紙くずが覆っている状態になった。

Dコテージ : 私が今回泊まっていた竹でできたコテージ。最初に小さなゴキブリが1匹だけ捕れ、それをねずみが食べた。使ったゴキブリホイホイは上の写真のもの。中央から少し左の下、ゴキブリが入る窓の部分を一部ねずみにかじられた。 その後はゴキブリが付かないので、そのままになっていた。

以上の結果を踏まえると、結論としては、まずは、ねずみの駆除から始めるべきであろう。または、紙のゴキブリホイホイは諦めて、粘着式ではないが、プラスチック製の類似品を使うのが良さそうだ。

さて、この実験を済ませた後、帰国のためマニラに行ったところ、なんとフィリピン版のゴキブリホイホイを見つけた。ファーストフード・レストランのレジのところに置いてあった。メーカーは一緒だが、漢字は使わず、現地風に印刷してあった。わざわざ日本から持って行く必要はないことがわかった。ただし、ドッマゲッティなどでも見当たらないので、大都市で買って行く必要がある。印刷以外は全く同じか、試してみたい。


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