ピーナッツバターの出世話

2016年3月作成




従来型の容器
75ペソ

新しい容器 
92ペソ


シキホール島では ピーナッツが結構採れて、シーズンになると殻付きの生ピーナッツが店先に並ぶ。外の硬い殻はむいて、内側の皮付きを売っている場合もある。
今回は、このピーナッツを使ったピーナッツバターの話である。地元で採れるので、自宅でピーナッツバターを作る人もあるくらいだが、上の写真のように、地元の業者が製造販売しているピーナッツバターもある。ピーナッツバターと言えば、米国のスーパーでよく見かけるブランドのものが フィリピンでもよく売られているし、大手のメーカー製が主流のように思える。地元産のピーナッツバターがあるなら、思わず応援したくなる。

地元のピーナッツバターは値段も大手のものより安く、これまで10年くらい買い続けてきた。しかしながら、フィリピンではインフレが続き、ピーナッツバターも ご多分に洩れずで、7,8年前まではまだ50ペソで買えていたものが、徐々に値上がりし、最近は75ペソになった。これでも大手メーカー品に比べるとまだ安いので買っているが、新しい容器が登場し、さらに値上がりして92ペソになった。ローカルで適当に売っているだけなので、内容量や成分表示はないが、重さや中身は同じようだ。新容器は、大手メーカーの製品を真似していて、見た目は良い。しかし、その分値段が上がるのでは、いつも買っている地元民の一人としては納得できない。それでも、仕方がないので試しに新容器のものを買ってみた。当然だが、食べてみたら中身は同じだった。

値上がり傾向で 将来を悲観していたところ、気持ちが通じたのか、新容器は次に買うときには店頭から消えて、元の容器に戻り、値段も75ペソに戻った。個人的には問題は解決したが、見た目が良い方を好むという意見もあり、今後、新容器が復活するするのかどうか良く分からない。ラベルにRENIE'sと書いてあるように、作っているRenie次第だろう。容器を改良してくれるのは良いが、できれば値段は据え置いて欲しい。

92ペソに値上がりした時に、生活防衛のため、もっと安いものがないかと探したところ、下の写真のような容器に入ったものが見つかった。値段は60ペソ程度で、別の人が作って売っている。これ以外にも、ドゥマゲッティでも同じような容器に入ったピーナッツバターをパン屋の店先で見かけたので、廉価品では、この形の容器が結構使われているようだ。

写真のものは、少し食べた残りで、それにより見た目が悪くなっているとも言えるが、元々、見た目がイマイチな容器だ。高さが低い円柱のような形で、同じような形では、ベーグル用のサワークリームの容器があるが、見た印象はかなり違い、こちらはどうも安っぽく見える。

レベルも無しで、自家製をそのまま
売ったという感じのピーナッツバター

値段が60ペソ、75ペソ、92ペソのピーナッツバターは、見た目で順に出世しているのは間違いない。現状では92ペソ品は 見かけなくなったが、将来92ペソ時代が復活した場合に とりわけ、値段を取るか、見た目を取るか悩ましい。


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