鉛筆キャップを贈ろう

〜 鉛筆キャップで鉛筆を最後まで使い切る 〜

2015年11月作成





近所の小学校で鉛筆キャップ、中古鉛筆、ノートを配布した時の記念写真


以前、フィリピンの学校に鉛筆削りを贈る話を紹介したが、今回は鉛筆キャップの話である。

鉛筆キャップは無くても何とかなるので、日本でも使わない人が多いはずだ。そういう素性なので、フィリピンではそもそも存在しないのか、現地の人に見せても、「始めて見た。フィリピンでは売っていない」というコメントが返ってくる。あまり必要ではないという見方もできるが、ここでは、鉛筆キャップを、短くなった鉛筆の延長用に使うことを想定している。その手の用途には、鉛筆ホルダー、鉛筆補助軸などと呼ばれる専用の文房具があるので、そちらの方が良さそうだが、値段が安くないのが欠点である。フィリピンで、そこそこの人数の子供たちに配るとすれば、できるだけ安い方が良い。

日本と比べて、フィリピンの人は物を大切にしないと、フィリピンに関わったことのある多くの日本人が思っているはずだ。子供におもちゃをあげて、数日後に見に行ったら、道に捨てられていた。バトミントンのラケットをあげて、しばらくして様子を聞いたら、予想通り壊れていた。その手の経験は枚挙に暇が無く、物を大切にしない傾向が強いのは間違いないだろう。(もちろん、そうでない人も多い。)

鉛筆キャップで、短くなった鉛筆を最後まで使い切り、物を大切にする習慣をつけてもらおうというのが 今回の目論見で、近所の小学校に行って、鉛筆キャップを配った。実際には、その前の話があり、短くなった鉛筆やノートを日本で沢山もらったのがきっかけで、フィリピンで配るにしても、有効に使ってもらうために、鉛筆キャップも添えたとも言えるが、自分自身としては、物を大切にして欲しいというメッセージを伝えるのが一番の目的だった。

今回は、日本から多くの人の支援、協力を得て、数百人の子供たちに配布したが、個人的には、人のふんどし的な感じがして、日本の人々からの贈り物だと説明し、自分自身でもそれなりに費用の負担をしていても、後ろめたい感じもある。

しかし、全部自前で用意するのでは、よほど資金のある人がやらないと、多くの人には行き渡らない。 

一長一短があり、どちらが良いか、意見が分かれるところだろう。

アイデアを伝えるのが目的なら、まとめて配らなくても、あちこちの知り合いに配っておいたら十分だとも思う。

因みに、鉛筆キャップは、日本の百円ショップで18本入りなどが売られている。


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