子ブタの命日

2004年2月1日作成
2004年2月10日更新


2004年1月14日午前7時54分、隣の家からブタの悲壮な叫びが聞こえた。遂にその時が来たのである。明日の祭り(フェスタ、Festa)に向けて、これから料理されてしまうのである。私も よく残飯を与えていた子豚なので、聞いてはおられず、家から飛び出し100mほど避難したが、それでも、声は大きく聞こえた。諦めて家に戻ると 午前8時5分、ブタの声は もはや聞こえなくなった。何が起こっているのかは明白なので、様子を見に行ったりはしなかった。とにかく、この日は、近所では一斉に子ブタが料理される日なのである。

フェスタである次の日、一体どれだけの子ブタが食べられてしまうのか。それを確かめるため順番に証拠写真を撮ろうと、まずは、隣の家へ出掛けた。

すると、フェスタでみんな浮かれ、記念撮影だと言われ、子ブタを撮ったのか、人を撮ったのか分からなくなってしまった。(←)
この子ブタが住んでいたブタ小屋へ行ってみると、今度は子犬が2匹住んでいた。(→)

次の家に行くと、前日、たらふく食べてしまったのか、既に足だけになっていた。(←)

その隣の家はペースが遅く、こちらは、ブタの丸焼きを始めたところであり、所望の証拠写真が撮れた。(→)

更に別の知り合いの家に行くと、今度は、最初の家と同じく頭が出てきた。(←)

その横では、いろいろな食べ物を前にして、みんな楽しそうな顔をしている。(→)

次の家では、炒め物になっていた。(←)

最後にもう一軒回ったところで、再び求めていたブタの丸焼きに出会ったが、やはり、人が集まり記念撮影になってしまった。
ただし、煙で良くわからない。(→)


ちょっと暗い話題になってしまったので、最後にフェスタで行われていたシヌログ(SINULOG)の写真を載せておく(下)。これはセブで行われている集団の踊りだが、最近、こちらのフェスタにも取り入れられた。
ストーリーがあり、見ていて楽しい。牛が田を耕したあと、田植えをしたりとか、悪魔に人が殺されたが、その後天使がやって来て、生き返ったというようなことを踊りながら演じる。チームごとに競い順位をつける。
右の写真は、シヌログが終わってから 教会までパレードをしているところである。

シヌログの後のパレード

シヌログの演技


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