道を修理する

2000年8月


穴が空いた道

修理した後の道

シキホール島で滞在していたコテージへ行く道に、たくさん穴が空いていたので修理した。個別に、この道を修理すること自体が主な狙いではなく、道が少し壊れたくらいなら、お金を使わず住民たちで簡単に修理できることを、見せて示すこと。すなわち、デモンストレーションが狙いである。従って、修理しているのを見て、住民がどういった反応を示すかを見るのが、最大の関心事だった。

道を治そうとして、袋とスコップを借りようとしていると、隣家のおばあさんは気前良く、自分の所のものを貸してくれた。そして、穴に石ころを詰めて、それから、土か、海岸にあるサンゴのかけらを、まいておけば良いと提案してくれた。道に穴が空くのは、雨で土が流されてしまうからである。土だけだと、また流されやすいので、石ころを入れて補強したり、サンゴのかけらを使うのは良い方法だ。

暑いので、作業は1日1時間か2時間程度にしておいたが、数日で目立つ穴を修理するとができた。そして、しばらくして道を歩いていると、まだ、手を付けていなかったところも修理され始めたのである。先のおばあさんや知り合いが一緒になって、治したとのことであった。
また、ビーチの近くであったので、漁師たちと話していたところ、次に修理する時に、私も手伝うと言ってくれる人も現れた。
近所の人たちに会うと、「道を修理してもらってありがとう」と言ってくれ、概して、人々の対応は良かった。


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