サリサリサリサリサリサリ

2001年2月


フィリピンのコンビニ、サリサリストア(Sari sari store).。フィリピンのどこでも沢山見かける便利なお店だ。サリサリストアは沢山あって便利なのだが、沢山でき過ぎの感がある。写真はシキホール島で、私が部屋を借りているところのすぐ近く。3軒並んですべてサリサリストアをしている。町の中心まで約700mあるのだが、数えてみると、途中に19軒のサリサリストアがあった。30〜40mに一軒ある計算。1桁多過ぎるのではないかというのが率直な感想だ。

どうしてこれだけサリサリストアが多いのか? 利用者や店の人に尋ねてみたところ、利用者からは、店が多いと別の店でいろいろ飲めば、ツケで飲める本数が増えて助かるという意見があった。また店の人によると、フィリピンはコピー文化。何でも人の真似をするのが当たり前なので、その結果、こんなにサリサリストアが増えてしまったとのことだ。どちらも外れてはいないだろう。

それにしても、これだけ多いと儲からないのは自明だ。また、知り合いでサリサリをしているところの話では、商品をよくねずみに食われてしまうそうだ。そういう状態でも営業を続けている店も多いのは、ビールなどをサリサリストアで買うよりも安く仕入れられるので、自分で飲んだり、使う分が安くて得だからか?

別の知り合いでサリサリストアに商品を卸している人がいる。こちらは、新しいサリサリストアが開店すると、最初に沢山商品を買ってもらえるし、ねずみがサリサリストアの商品を食べても、次の売上につながるし、サリサリストアが多い方が都合が良さそうだ。元締めの金持ちがますます儲かるという、良くありそうな構造にサリサリストアの数の多さも組み込まれているような気がしてならない。


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