洗濯悲話

2001年10月


休日、洗濯に励むFearly

タンクのわずかな水で洗うので、大変だ。

フィリピンの特に田舎では、今でも洗濯は手洗いが普通だ。洗濯機は稀で、増してや全自動の洗濯機などは、普通の家庭で お目にかかることはない。シキホール島トンゴ(Tongo)村のFearlyの家でも、洗濯は手洗い。洗濯機をうんぬんする前に、ここでは電気も水道も来ていない。勿論ガスもなく、ライフラインが全く閉ざされたところだ。日本だと、そういうところは、普通は被災地。しかし、こちらでは、よくある田舎の状況なのである。

Fearlyの家では、子供が多い。水が不足している。平日は母親まで含めて学校に行っている。これらの悪条件が重なり、姉と母親の3人で、土日をかけて洗濯に励んでいる。お陰で、手もボロボロ。おまけに、水不足のためか、堅そうなブラシでゴシゴシこするので、特に子供たちの服は、穴だらけだ。また、十分すすぐことできず、石鹸を含んだまま乾かすので、衣類がボロボロになりやすそうだ。

洗濯機があれば、さぞかし時間をセーブできることだろう。


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