台風24号の被害@シキホール島
初回支援物資の配布と復興状況

2013年1月5日作成


年末に古着、石鹸、充電式懐中電灯を台風の被害があった家に配り歩いた時の状況を紹介する。まずは、自宅周辺の家々を回った。Barangay Tongo & Cang-Alwangである。

Emanuel Ocso(チンチンの家)

屋根のトタン板の四分の三程度が飛んでしまい、家の中が屋内物干し場のようになっている。

トタン板が32枚必要で、現状10枚購入済み、あと22枚不足とのことであった。

流木を確保しているそうで、チェーンソーの貸し出しをしたら使いたいということだった。

Eufracia Katada

かなりオンボロだが、2階建ての現地のレベルでは大き目の家だったが、調理場横のブロックを除いて全壊してしまった。周りはかなり開けていて、風が通り抜け易いところにあばら家があっては、結構強い台風が来れば簡単に壊れるとも言える。

しばらくは そのままであったが、今回行った時にはちょうど修理を始めたところであった。壊れた家の材木はそれなりに残っていて、壊れる前より かなり小さくして建てているので、ほどなく修理が終わりそうである。

再建中の様子

残った材料の一部

Norabel Suan

教会前の小さな家。

屋根の半分が海に飛んだそうだが、復旧済み。小さな家なので、政府から支給された現金で、ちょうどトタン板が買えたというのが良くわかる。1枚250ペソx6枚=1500ペソ

Juanita Boreros

教会前の小さな家。

家の前にあった別の建物が壊れたそうだ。

Artemio Castillion

修理途中。大工が別のところで働いていて戻ってきたら工事を再開するとのことだった。

Hilario Awe Jr.

かなりのあばら家で、今回の台風でさらに家が傾いた。今回 回った中でもかなり暮らし向きが厳しそうであり、何度か戻って、優先的に支援物資を渡している。片目を失明した夫と、小学生の年齢になる男の子で小舟に乗って漁に出ているとのことで、息子は学校をやめてしまったそうだ。双子の娘二人はハイスクールに通っている。

すぐ横に家を建て直し、今ある家の材料を再利用する予定だそうだ。

台風で傾いた家

双子の娘

Eusebio Ocso

家には老夫婦が居て、石鹸などを渡したら、お礼に現地のお菓子をもらってしまい恐縮した。

Teodoro Angot

木が倒れてきて、家は完全に潰れた。同じ場所に屋根のトタン板を立てかけ、テントのような形にして住んでいる。

別の場所にある親の土地に引越し、そこに家を建て直す予定。

Eutequia Castillion

茅葺屋根が飛んだが、おばさんたちが自前で修理したそうだ。

Frederick Cimafranca

バルコニーが壊れたそうだが、既に修理が済んだそうだ。

Venencio Omalza

家が半分吹き飛んだ。

本人が大工で、1月中旬にあるフェスタの後修理する予定。

壊れた家から取った材木があり、自分で修理できるので、しばらくすれば復旧することあろう。

台風が来た時は、隣にある息子の家に避難していたそうで、今もそのまま住み着いているそうだ。


Ian Rubio

空港の滑走路の横にあり、周りに建物や障害物がほとんどなく、風が通り抜けやすいのが災いしたようだ。

姉妹の夫がシンガポールで働いていて、家の建て替えの費用の一部を出してもらえることになっていて送金を待っているところ。

マホガニーとジェミリーナという木を1本づつ、それぞれP1000,P500で売ってもらったそうで、それを使って修理するそうだ。

元は、竹を編んだアマカンという材料を壁に使っていたが、今回は、壁の下側半分はブロックを積み上げるそうで、既に資材もかなり揃っていた。

Rizalina Ocso

6人家族ということだが、台風が来てから数週間経過した後でも、ここに住む女性が壊れた家を前に呆然としていて、今回回った中で、最も気の毒と思える家の一つである。ブルーシートがあるので、それを寄付したら良さそうと思って 先延ばしになっているので、すぐに持って行きたい。

Ranulfo Olpoc Jr.

全壊したそうだが、ニッパハットなので簡単に復旧したそうだ。何も被害がなかったように見え、ニッパハット・マジックと言えそうだ。

Pedro Jumalon

まさに寝るだけという感じの小さな小屋に一人住んでいるおじいさんに、石鹸と古着を渡したらたいそう喜んでくれた。

Leonarda Saja

かなり派手に壊れているとも言えるが、修理も簡単にできそうだ。おばあさん一人暮らしで、現在は、娘の家に住んでいるとのことだ。

Erlinda Ates

そこそこ大きな家だったが、写真のように完全に倒れてしまった。

以前は、大家族だったが現在は、中年の母親一人が住んでいた。

隣に娘の家があるので、そちらに移ったということで、ここは再建する必要はなさそうだ。

Julian Maghanoy

高齢のおばあさんが一人住んでいる、まさに寝るだけの小屋と言える小さな家。台風で屋根が飛んだそうだが、小さいので、すぐに復旧させたそうだ。おばあさんは、歩くことができず、近所の人が食事などの面倒をみているとのこと。


Jaime Estoquia

台所が壊れたそうだが、仮の修理が終わっている。

Marisa Estoquia

台所が被害にあった。


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