2013年1月6日作成
ご近所に続き、年が明けてから、シキホール島で被害が最も大きかった一つと言われている山の上の地域へ何度か支援物資を配りに行ったので、その時の写真を紹介しておく。場所は Barangay Balolang, LarenaとBarangay Balolong, Enrique Villanuevaの二つである。
のどかな山道を登っていくと、 突然、派手に壊れた家が登場する。
右上の写真の家は かなり壊れているが、それでも 大工数名で 3日も働いてもらえば、かなり復旧させられるはずだ。屋根さえつければ後は住んでいる人が 竹などで壁を作ればよい。
家の屋根が飛んだおばあさんの話
バロラン村の中心部に屋根が飛んだ家があり、その横に、支援物資を配るのに調度良いテーブルと椅子があったので、そこに陣取って家の壊れた人々に来てもらって、持ってきたものを配った。
おばあさんの家は、あばら家ではないが、復旧が遅れていて、屋根はビニールシートで覆われていた。木を沢山持っているので、それを、チェーンソーのオペレーターに頼んで切ってもらったそうだ。これを使って屋根を修理するとのことだが、どう見ても、木は多過ぎる。そして、木を切る手数料として、1ボルフィート当たり8ペソとかなりボラれてしまい、全部で1300ボルフィートもあり、借金が1万ペソ余り残ったそうだ。借金が払えなければ、この木を持って行って売ればよいだけで、業者の魂胆は見え見えだ。
屋根がないので、漏電の危険が高く、電力会社がやってきて、メーターを持っていってしまったそうで、屋根が復旧すれば、またメーターを取り付けてくれるということだ。
屋根が飛んだ家と、家主のおばあちゃん 古着や石鹸などをもらって喜ぶ人たち 安全のため、電力計は取り外されている 家の修理用の材木 再建途中の家
壊れた家が取り除かれ、綺麗さっぱりの状態だったところに、二日後に行ったら、再建の建築が始まっていた。大工が数名居るので、一日で家のフレームはできるはずだ。
再建前 建築途中
その他の被害の様子
一部修理が済んでいなくて、屋根が飛ばないように
木で押さえているところ。台所が壊れた家 家の床などに使う竹を自前で準備している
たくましいおばさん屋根のトタン板が飛んだものの、さっさと
復旧させたそうだ。強風で横転してしまった家 台所が壊れた 右の写真のように家の裏側にある台所の屋根が
飛んだ。飛んでしまった台所の屋根
山の上、最果ての集落
バイクで行ける村の中心部から山道をかなり歩いたところに家が五軒あり、そのほとんどが台風24号の被害にあった。
最果ての家には老夫婦が住んでいた
持ってきたものを渡すと喜んでくれた。
特に充電式の懐中電灯が好評だった。老夫婦の家は、庭も綺麗にしてあり、外は雰囲気
が良い。
最初は、子どもたちは警戒して、家の中から
様子を伺っていた。しばらく話した後で、家の裏の壊れたところを、
見せてもらう頃には、子どもたちもオドケだした。最後は笑顔で記念撮影 屋根が飛んだ隣の家
これの復旧は簡単だろう
もう一軒隣も、被害があったそうだが、屋根が新しくなっていたりして、
修理はかなり済んでいる。家には誰もいないが、開けっ放しで、
仕事に出かけているそうだ。ここなら泥棒の心配もなさそうで、
思わず住みたくなる場所である。下の写真のように眺めが素晴らしい。上の家の庭からの素晴らしい眺め
天気が良くないのが残念だが、まさに絶景である。