公共料金の前払い

2012年9月作成



フィリピンの公共料金の支払いについて書かれたものを読んでいると、決められた日にきっちりと支払いに行かなければならないという記述ばかりが目に付いた。支払いが滞るとすぐに延滞料が加算され、それでも支払わないと電気や水道を止められてしまうというのは、シキホール島でも 他の地域でも同様のようである。しかし、支払いについては 別の方法があるので紹介したい。

やり方は単純で、水道や電力会社のオフィスに行って、適当な金額の Depositを払う (前払い)だけである。するとオフィスでは専用の台帳を作成してくれ、それで管理される。私の場合 現地に精々三分の二くらいの期間しか居ないので、毎月払いに来いと言われると困ってしまう。そこで、オフィスに行って相談したら、前払いを受け付けてくれるということであった。私だけでなくて、他にも沢山の人がやっているので、特殊な話ではないはずだ。私の場合、電力料金は5000ペソくらい、水道料金は1000ペソくらい一度に支払っているが、これで しばらくは持ちこたえられる。

私が支払っている水道料金と電力料金については、これでうまく行っているが どこの地域でも通用するかどうかは分からない。しかし、水道については、Water Districtという水道局のようなものなので、各地に広く存在し、同じように前払いを受け付けてくれるところが多いはずだ。

他にもインターネットのSmart broの場合も前払いできるので、同じようにまとめて支払っているが、これは全国版であり、前払いの制度は かなり一般的なはずである。先日は固定資産税も何年も先の分まで支払った。


少し余談で、 公共料金とは言えないが、これまで最も前払いをまとめてやったと言えるのは、下宿屋の部屋代である。10年ほど前の話だが、シキホール島で 大きくて綺麗な家の一部屋の家賃が月500ペソと格安であった。これは世界一安いのではないかと思うくらいで、先々まで支払っておけば、そこまでは、同じ料金で居れるのではないかという過度の期待を抱き、2年ほど先まで家賃を前払いしておいた。オーナーに商売気がなかったので安かったのだが、一転して、オーナーが宿屋を始めることになった。すると いきなり出て行けである。荷物を置いておくだけでも十分利用価値があると思っていたのだが、部屋代の桁が上がってしまっては、退散するしかなかった。

流石に、前払い金は戻ってきたが、急に出て行けという いかにもフィリピン的なやり方には 反感を持ったので、この後できた宿は、あまりお勧めしたくないという気持ちもあったのだが、桁が上がっても、まだシキホール島では一番コストパフォーマンスが良さそうである。最近日本人バックパッカーも結構利用するDas Traumという宿で、一番安い部屋は250ペソ。綺麗で広さも十分である。


公共料金の前払いの話に戻ると、これまで、使い込まれたとか、金額を誤魔化されたというようなことはなかった。それでも心配な人は、2か月分程度の金額から始めて、問題なければ 後から もう少し増やせば良いだろう。


ホームページへ戻る
シキホール島のページへ戻る