畑をつくる

2004年 6月


今回、試しにつくった畑
全部で10余りの畝がある

もとは、岩だらけの土地

延期が続いていたが、先日 少し畑をつくることができた。

私の家の周りは、さんご礁の化石でできた岩がゴロゴロしている。隆起によるものか、以前温暖だった時期に海底にあったものなのかは不明だが、現在は地表に出ている。

岩をいちいち壊すのは大変なので、現地の人は、雨季に、岩のないところだけに 野菜やトウモロコシ、キャサバなどを植えている。

しかし、肥料や水をきちっと与えることを考えると、日本のように畝にしておくと、効率が良さそうである。そこで、今回は試しに、岩を壊して、土を持ってきて畝をつくってみた。
大工仕事のように、人を雇えば、簡単に出来てしまうが、それだと安易であり、有難たみに欠けるので、今回は 自分で すべての作業を行った。
土を盛るのは簡単で、ほとんどは、岩を砕くのに時間を取られた。機械はないので、鉄パイプの先に 平らな鉄板を溶接して、先を尖らせた工具と、大きなハンマーを使って岩を砕いた。岩は簡単に砕ける部分も多いのだが、かなり堅い部分もあって、全体のほとんどの時間は、少しの堅い岩を砕くのに費やした。
暑いので、連日 朝夕に時間を取って、なんとか作業を終了できた。

肥料は牛糞が周囲いたるところにあるので、それを拾ってきて、土の中に加えた。

雨季が来る前のことで、その後、私の方は しばらく現地を不在にしていて、隣人に種を蒔くよう頼んである。
畑をつくったのも、隣人の土地である。隣人は母子家庭で、生活で大変なので、効率良く野菜ができれば、生活の足しになるのではと考えたのであった。

キュウリや茄子、枝豆などを、まずは試しに植えることになるはずだ。


似たような地形のところは フィリピンの他の地域でもよく見かける。特に海岸線がそうだが、海辺に住みたい人は多いだろうから、畑をつくるなら似たような作業をすることになる場合が少なくないはずである。

もしも、もともと耕すのが容易な土地だったら、さらに大々的に畑を広げたら良いだろう。

植える植物の種類も含め、現地の人と少し違うやり方を試してみて、それが役に立つことも多いはずだ。


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