ハエタタキの科学   用語編

2000年9月


生息数 N

ハエは、特定の家や市場、食堂などに住みついていると想定でき、その場所でのハエの生息数があるはずだ。もちろん、島など閉ざされた空間では、かなり厳密にその時点時点での生息数が決まっているはずだ。

周遊区間

ハエが飛んでいるのを見ていると、それほど遠くまで、遠征しているとは、とても思えない。どこかに住んでいて、そこからそれほどと遠くない周遊区間を行動範囲として飛びまわっていると推測される。

とばっちり率

ハエをたたくと、たたかれなかったハエがその他の場所に逃げ出す。例えば、広い市場の場合、隣でハエをたたき出すと、自分のところへ逃げてくるので、たたかないでくれと、言い出す人が出てくるかもしれない。あるところでハエをたたき出すと、そのことで、別のところに何%とばっちりがあるかを示すのがとばっちり率。とばっちりを避けるためには、自分のところでもハエをたたくのが一番だ。ハエは、たたかれて死んでしまうか、どこにも逃げ場所がなくなり、どこかへ行ってしまうかどちらかだ。

ハエの大きさ

大 特に魚をさばいている現場に大量に飛んでくる。ご馳走にありつける権利の   あるボスということか。大きいのですばやさには欠け、たたき易い。
中 普通に見られるハエ。すばやいハエも多い。
小 子供なのか、すばやい。

運動神経

 ・反射神経
 ・スピード
 ・小回りかきく
ハエたたきにおけるハエの運動神経は、主にこの3点に集約できよう。
とまっているハエをたたく場合がほとんどなので、ハエの反射神経と、スピードがハエたたきの成否のかぎとなる。ハエのたたき易さは、ハエ、もう少し言えばハエの住んでいるところによって、かなりちがう。この違いは、反射神経とスピードの中でも、特に、反射神経の違いが大きいような感じがする。

ハエとり紙の撃ち止め時間

日本では、とても考えられないが、ハエの多い場所では、ハエとり紙があっという間に、一杯になることがある。この時間を、ハエの総数の推定に使えるはずだ。