古着を1センタボで売る

2002年1月作成


日本から古着を持って行って
1センタボで販売 @シキホール島

日本からフィリピンに古着を持って行って、1センタボ(約0.025円)で売った。

古着や文房具などを日本から持って行って、現地で配る取り組みは、いろいろな団体や個人の方々によって、以前から行われている。

しかしながら、再三述べているように、このように、無料で、物やお金を配っても フィリピンの貧困問題を根本的に解決することにはならない。 悪い言い方をすれば、依存症や乞食を増殖しているだけとも言える。

それでも、このようなことをするのは、それなりにメリットがあるからである。

その前になぜ1センタボなのか?その理由から説明しておこう。
1センタボも 無料も、お金の値打ちからすれば ほとんど同じなのだが、古着をあげるのは、失礼にあたる。フィリピンの場合はほとんど気にしなくても良いかもしれないが、特に日本人の感覚だと、そう感じる人は多いはずだ。
一方、フィリピンでは古着は沢山売られている。1センタボは超激安。安いので、買いたい人が沢山現れる。失礼とは感じなくて済むわけだ。
実際には、私以外は誰も1センタボ硬貨を持っていなくて、最初に1センタボを貸してあげ、それを払ってもらうという、子供の遊びのような形となってしまった。

メリットに戻ると、

実際に役立つ

フィリピンの田舎では、特に子供たちは、穴の空いたボロボロのTシャツを着ている場合が多い。私たち日本人が古着と思っていても、現地では、新品同様。まだまだ着れるのである。完全にバラバラになるまで使われ、資源が有効活用される。

知り合いを増やすのに役立つ

現地でいろいろ活動しようとしても、よそ者が簡単に受け入れられるわけではない。このような取り組みを行っていると、知り合いも増え、現地の人々と良い関係を築くことができる。

古着が整理できる

日本では、古着が大量に余っている。これは、物質的に豊かになった反面、物を大切にしてなかなか処分できないという日本人の特質によるところが大きい。有効に使われるところに持って行ければ、整理が進み、日本の家の中も片付く。
ただし、古着を配るために わざわざフィリピンまで出掛けていたのでは、とても高くついて、計算が合わない。あくまで、何かのついでで、しかも、飛行機で運べる範囲内であるべきだ。


全体を総合すると、70点くらいの取り組みと言えそうだ。


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