雨降って、野菜捨てられる

2017年2月作成



よく育っているシクワ

枯れたシクワ

残念ながら、余りいい話と言えないが、野菜が出来過ぎて、豊作貧乏のようになってしまった例を紹介したい。

現地でシクワと呼ばれている へちまのような野菜を市場でよく買って、隣のおばさんに料理してもらって食べている。卵でとじて 煮込んだ料理で、なかなか美味しい。ところが、先日は いつもと違い、隣のおばさんから、「シクワは買わなくてよく、卵だけ買って来い」と言われた。その理由を確認すべく、裏の畑を見たら、上の写真のように すごいことになっていた。2年続きのエルニーニョの後は、雨が良く降り、雨さえ降れば、植物はどんどん育つ。シクワも大量にできて、最初は売っていたのだろうが、出来過ぎて、売れ残り、自宅でも食べ残り、最後は大量に無残な姿をさらしていた。似たような野菜で、苦瓜なら結構 日持ちするので、まだ売りさばける量も多そうだが、シクワは、すぐに種が堅くなり 食べ頃が短い。おまけに、見るからに沢山できて、その結果 大量に放棄されてしまっていた。

別の知り合いに聞いたら、近所の人が「1kg5ペソ〜10ペソで売れ」と、押買いされそうになり、それでは二束三文なので売りたくなくて、ますます売れ残ったとのことだ。

エルニーニョの時期は、周囲の草木が枯れて、牛に食べさせる葉っぱ少なく、牛がガリガリになって苦労したが、その次は 雨が多く、野菜が出来過ぎて困っている。実際には、出来過ぎは特殊な例で、雨が多いお陰で、植えた作物もよく育つ。

エルニーニョの間は、水道が止まることも多く、遠くの井戸まで水汲みに行くことが多いが、農作物にまく水までは手が回らず、枯れてしまった野菜をよく見かけた。

当たり前だが、安定して水が供給されるのが 農業には大切で、別途提案しているように、灌漑用水路を充実させるプランを今後も提案続けたい。


ホームページへ戻る