Bankでオロオロ

2008年 6月作成
2013年 5月最終更新


(→20113年5月更新分へ)

BDO@ドゥマゲッティ

今年の四月のことだが、これまで利用していたEquitable PCI Bank(EPCI)へお金を引き出しに行ったら、いつのまにか看板がBDO(Banco De Oro)に変わっていた。これで預金もおしまいかと不安がよぎるも、銀行の中に入ってオロオロするしかない。職員に前の通帳を見せると、預金引出しの申し込み用紙に記入せよと言われ、それを済ませ、列に並んだ後、窓口でBDOの新しい通帳に移行してもらい、無事預金も引き出せた。

後でインターネットを使って調べてみたら、昨年の7月に銀行から案内が来て、更新の手続きに銀行に出向くようにと レターが来ていた人がいた。私のところには、レターは来なかった。以前の下宿屋の住所で、口座開設の申し込みをしていたので、今の住所には届かなかったのかと想像される。

私の場合、元々のEquitableとPCIの合併の少し後に口座を開いた。そして、そちらを海外送金先とするべく、日本で口座のある、送金元のシティバンクで登録しようとしたら、シティバンクの職員からこんな話を聞いた。すなわち、通常の例に従えば、名前の順番からEquitableの方がPCIに吸収合併されたことになるということだ。これについては反例も示せそうだが、通常はそうなるのだろう。名前が残っても、序列があるようなので、名前が消えてしまっては、そちらの銀行の預金者は不安で、オロオロしてもおかしくないだろう。

合併や売却の噂はいろいろ聞いていたので、看板がメトロバンクやBPIに変わるのなら、やっぱりそうだったのかと思うが、これがBDOでは意表を突かれたというしかない。フィリピン全体で、やたらとBDOの看板が増えたと思っている人は私だけではないだろう。

当初はオロオロしたが、実際には、預金はそのまま移行された。預金者にとっては通常は特に問題ないはずだ。以前より窓口での待ち時間が減り助かっている。私の場合、シティバンクに送金先の変更の届を出す必要があるが、その程度は、フィリピンがらみのことなので仕方ないと言うしかあるまい。

日本だったら職員は明暗が分かれそうだが、フィリピンの場合には、移行後のドゥマゲッティの支店の職員を見ている限りでは、特に影響もないようにも思える。同じ顔ぶれも残っていて、以前と同じように働いているからだ。
ただし、合併すれば支店の統廃合は当然のことのはずで、先のEquitableとPCI合併のドゥマゲッティの場合には、以前の場所のEquitableの支店はなくなった。こちらは、名前の順番も関係があったかもしれない。


(2011年8月更新分)

先日、この銀行へ行った時のこと。日本の銀行の国際カードを使って、ATMから現金を引き出そうとした。ところが、現金が出ずに、カードだけ戻ってきた。列で待っている別の客が、もう一度試してみろというので、やってみたがやはり駄目だった。
普通なら諦めて帰るところだが、問題なのは、ここで表示されたメッセージである。提携銀行との通信ができず、取引が成立しなかったというようなメッセージが、表示されるのなら なんら心配はしないが、表示されたのは正常終了というだけである。現金引き出しでカードが戻ってきて正常終了なら、お金が出なくても、日本の銀行で引き落とされている可能性が疑われて当然だろう。

そこで、銀行の窓口に行って聞いてみたら、日本の銀行の口座残高を調べよとの一点張りである。確かにそれで分かるのだが、こちらは、お金が引き出せていないのに正常終了したというふざけた表示にクレームをつけているのと、フィリピンのこの銀行からでも、トランザクションがどこまで進んだかステータスがわかるはずで、それを聞いているのである。
客に誤解を招いたり、客を不安にするようなメッセージをATMが出すのは、イマイチなので、普通なら謝りの言葉があっても良さそうだが、そんな言葉は一言もなくて、逆に銀行の方が強気の命令口調である。
これまでインターネットバンキングをしていなかったので、従来通りにすると日本に帰るまで分からないということになるが、それでは不安なので、1回ポッキリの残高照会だけ出来るやり方で、口座残高を調べ、引き落とされていないことを確認した。

前回に劣らぬオロオロであった。


(2011年9月更新分)

前回のオロオロから そんなに間が開いていないのに、またまた同じことが起こった。従って、それほどオロオロしたわけではないが、注意喚起の意味合いで、再度説明しておく。

その時は、これまでと同じ銀行の支店で、何台か並んでいるATMのうちまともに動いていそうなのは1台だけだったが、もう一台で、やたらと時間がかかっている人がいて、待った挙句にこの台は駄目だと言って去っていった。しかし、その後、皆が列に並んでいるところに、急いでいる人が来て、皆が駄目と思っているATMが空いていたので、列に並ばず試したところ うまく取引が出来た。その後 私の番が来たので、そのATMを使って、日本の銀行の国際カードで現金を引き出そうとした。すると、前回と同様で、散々待たされた挙句、通常の場合と同様、取引終了のメッセージが出るだけで終わった。お金が出てこないのに、終了とは何事かということである。しかし、すでに経験しているので、前回と同様、日本の銀行からはお金も引き落とされていないだろうと思い、今回はそんなにオロオロとはしていない。実際にも、後からインターネットで調べたら、日本の口座から引き落としがないことを確認できた。現地の人の場合は、直後に同じATMで残高照会をして、預金が引き落とされていないことを確認できるのだが、日本のカードではそれができない。メッセージにこのようなバグがあっても、現地の人は困らないので、ほとんど誰も困らず、外国人だけが困るとも言える。

この日は月曜日の朝で、一般的にも、いろいろなATMで現金不足になっている可能性が高い。他の銀行のATMで試したら、「現在、あなたのカードでは取引ができない。」というメッセージが出た。時間帯も含め、フィリピンのことなので、メッセージは半ば無視して、現金が入っていないのだろうと勝手に想像するが、とにかく 門前払いを食らっていて、お金がなくなったというような心配がないので、このメッセージなら安心だ。


(2013年5月更新分) 

長蛇の列

この銀行は、私が最初に預金を始めた時から、二度合併され、現在の銀行になって、窓口での混雑はかなり改善された。従って、今回 取り上げる長蛇の列というのは、例外的とも言える。

なぜ長い列ができるかというと、需要と供給の関係と同じで、客が多いのと、窓口で顧客の相手をしている職員の数が少ないからだ。

客が多い理由は、選挙の直前のことだったので、他の客も噂話をしている「選挙があるので、銀行が混んでいる。」という話にそれなりに納得してしまった。

しかし、直接的には、買票の代金が支払われるのは、選挙の当日の朝や前日であることが多いし、それを銀行から引き出すものではなくて、一応こっそりと手渡すものであろう。後から大金が入るので、それを当てにして前もって使ってしまう可能性もあろうが、それは流石に言い過ぎであろう。選挙の準備で、いろいろとお金が使われるのは間違いないだろうが、それと この時の長蛇の列を結びつけるのは、少し強引な気もする。

しかし、選挙の影響で、選挙の直後に、有権者の懐にお金が入って町が活気づくだけでなく、選挙前から町が活気付いていて、景気が良さそうなのは十分肌で感じられる。

普段は珍しい長蛇の列に面食らい
オロオロ

もう一つの顧客の相手をしている職員が少ない点については、窓口にはそこそこ職員が座っているが、並んでいる顧客の相手はしなくて、大口顧客から預かったお金を数えていたり、別の仕事をしている職員が居るのが課題である。銀行からすれば、大口の顧客の方が大切なのだろうが、並んでいる客からすれば、とんでもない話に思える。しかし、日本や欧米の航空会社でも、マイレージの上級会員は、ほとんど並ばずにチェックインできたりするので、フィリピン以外でもやっていることとも言える。

それでも、普段なら10分〜20分程並べば済むのが 2時間ほど並ばされるようでは、かなりサービスのレベルが低いと言えよう。

選挙に絡んで物が良く売れ、その売上げが銀行に持ち込まれ、それで、普段より職員がその処理に時間を取られているのは間違いないだろう。

この時の長蛇の列について、選挙の影響の割合がどれだけなのか。また、他に大きな原因があったのかどうがは分からない。それでも、これまでの経験から、銀行は他に責任を求める傾向があり、選挙を長蛇の列の原因にしたがるのは間違いない。
フェスタの前後で船が混むので乗るのを避けようとするのと同様、次回からは選挙の前後に銀行に行くのは避けようと思う。


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