バンタヤン島の漁師JOMAR少年 続編

            2000年7月


以前紹介したバンタヤン島の少年の続編です。地理的な関係から、しばらく会いに行けなかったのですが、何とか、時間を作って再訪することができました。今回は写真を撮ってこれたので、合わせて紹介します。前回名前を書いていませんでしたが、JOMAR君と言います。

まず近況は、以下のとおりです。

・自転車が手に入りました。パラワン島に出稼ぎに行っている兄が帰省した時に買ってくれ、 弟とふたりで乗っています。通学にも自転車が使えるようになりました。
・JOMAR一家の経済状況は特に改善されていないようです。
・経済的な事情から、JOMAR少年は、父親の指示に従い、2年間ハイスクールを休学していたそうです。しかしながら、今期から再度学校に行くそうです。大学にも行くんだと、張り切っています。

引き続き、スナップ写真を紹介します。

JOMAR少年 JOMAR少年の家

同じ村に住む
ままごと遊びの母さん、父さんたち

JOMAR少年の家の向かいにある
セントバーナード・ビーチ・リゾート
こちらは、随分きれいだ

JOMAR少年が借りている漁船

JOMAR少年の父の商売道具である
自転車タクシー。

JOMAR少年の父は、自転車タクシーの運転手。ところが、需要供給のバランスが悪いらしく、商売は難しそうです。以前こちらで考えた彼らのビジネスの案を、彼らに提案してみましたが、すぐには実行に移せず、気長にサポートしていくしかなさそうです。

学費は基本的には無料ですが、プロジェクトと呼ばれる学校行事等に必要な費用。それから、文房具代などいろいろ物入りのようです。今後は、その当りも、もう少し具体的に、状況確認していく予定です。 その手の費用が払えずに、2年間も学校に行けなかったとは、日本の常識では信じられないことです。

その他の情報

JOMAR少年の話では、今でも隣の村では、ダイナマイト漁法を続けているとのことです。誤って手が吹っ飛んだ漁師もいるそうです。ダイナマイト漁法のせいで、フィリピンのいたるところで、珊瑚礁は死んでしまいました。即刻、完全中止してもらいたいものです。


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