運転免許

2010年5月作成
2010年6月更新


(2010年6月更新分)

国際免許証は、国内の免許証の外国語訳のようなもので、単独では使えないという指摘を受けた。Wikipediaを見ると、確かにそう書いているし、インターネットでその他の情報を見ても、大抵そうなっていて、間違いなさそうだ。前回の記述を書き換えた方が良いのだろうが、こちらの意図もあり、ここでの訂正で ご容赦願いたい。

一方、外務省のHPを見ると、国によって、両方必要な場合と、国際免許証だけでも良い場合があるように読める記述になっている。また、国際免許証を読んでも、私の見落としが無ければ、国内の免許証を、付帯するようには要求していない。国内の免許証も同時に持っていくことが必要条件なのかどうか、もう一つはっきりしないと言えなくもなさそうだ。失くすと困るので、海外では国際免許証だけを持ち歩きたいという気持ちがあるから 拘っているのであって、同じ気持ちの人も少なくないはずだ。

しかしながら、英語の表記では、International driving permitとなっていて、Licenseとは書かれていない。これなら、普通の免許証に付帯して用いる、外国での運転許可証のように読める。日本語で、国際運転免許証と書かれると、これ単独で外国で運転しても良いように読める。日本語訳の問題のように思えるが、私の勝手な解釈であり、とにかく、外国での運転時に、その国の運転免許証があるような場合を除くと、これらの両方を所持する必要がある。


以下、2010年5月作成

フィリピンで運転免許を取得したり、日本の免許証をもとに フィリピンの免許証を発行してもらったり、そういった一般的な話題はインターネットで検索すれば、容易に沢山の情報が得られる。ここでは、こちらの地元シキホール島での事情の紹介も含め、運転免許について、少し特殊な話題を取り上げる。

LTO(Land Transportation Office 陸運局)所長の話

免許証の不携帯など 交通取り締まりの最終判断は地元のLTOの所長が行うので、地元のLTOの所長の言うことに従っていれば、シキホール島内では問題無いと言える。
アセアン諸国では、相互の観光の誘致などの目的で、加盟国の免許は 別の加盟国でも有効という噂がある。それを確かめるためにシキホール島のLTOの所長に質問に行ったところ、外国の免許は 入国後3ヶ月以内なら フィリピンで使えるということである。話がアセアン諸国から、いっきに全世界に広がった。それなら日本の免許証も使えるかと聞くと、答えは Yes. 国際免許でなくて普通の免許証でもよいのかと聞いても、Yes. 流石に日本の免許証は日本語で書いてあるのにかまわないのかという質問は、相手を怒らせるかもしれないのでやめておいた。所長が、太鼓判を押しているので、シキホール島では、日本の普通免許証を持ってくれば問題なく使える。ハワイなどでも、いちいち国際免許証をつくって行かなくても、日本の免許証がそのまま使えるという話はあるので、これと同様と考えれば良さそうである。

ただし、フィリピンのことなので、いつ変わるか保証の限りではないとも言える。

さらに、フィリピン全土ではどうかということだが、この所長は、上部組織から指示を受けて言っているはずなので、どこでも通用するはずだが、これもフィリピンのことなので、安心はできず、それぞれの現地で確認した方が良い。

有効期限が入国後3ヶ月というのも、同様で、シキホール島では、例え日本から国際免許証を持ってきても、3ヶ月を超えれば違法と言われる。フィリピンの他の場所でも同様のはずだが、やはり、現地で確認した方が良い。
日本の国際免許証の有効期限は1年なので、その間は使えると思ってしまうが、例えば、スイスでは3ヶ月、ドイツでは6ヶ月という話も聞かれるので、その手の制限があってもおかしくない。

所長も言っているように、長期滞在ならフィリピンの免許証を取得せよということであろう。

アセアン諸国の運転免許証

アセアン諸国の運転免許証が相互に有効という話は、タイ在住の日本人で、タイの運転免許証を取得した人たちのブログに沢山書かれていて、他にもいろいろな記述がインターネットで見つかるので、間違いなさそうである。私もフィリピンの運転免許証があるので、日本の国際免許がなくてもタイやマレーシア当たりで運転できそうである。しかし、上で取り上げているシキホール島の例で、単にローカルルールではないかと疑うように、例えば、チェンライの山奥で、警官に呼び止められ、フィリピンの免許証を提示して、それで罰金を払わずに済むかというと 不安がある。一緒に麺類でも食べに行き、お勘定は こちら持ちで分かれることになりそうな気もする。
アセアン・ルールをシキホール島のLTOの所長に聞いたところ、知らないとのことであった。知ったかぶりするフィリピン人が少なくない中で、正直さに 好感を持った。

バイク・自動車

フィリピンでも、運転免許証は二輪と四輪に分かれている。原付と普通自動車しか運転できない日本の私の免許証からの書き換えで、フィリピンでは、二輪は制限なく何でも運転できる免許になり、アップグレードしてもらえた気分である。

これに対し、日本の国際免許証では、日本で原付しか運転できない人は、二輪の免許のところには印がない。従って二輪は運転しないに越したことはないが、シキホール島で日本の国際免許証の二輪なしのもので運転して、事故を起こし、それでも日本の保険がおりた人の事例もある。

保険の適用

上記のような事故で 保険がおりた事例があり、日本のことなので、同じ場合なら、同じように適用されると予想される。
しかしながら、厳密に言えば、無免許運転で保険はきかないと言われても仕方がないとも言える。
むしろ、シキホール島のLTOの所長が日本の運転免許証でもOKと言っているので、そちらにより無免許運転ではないと主張して、それにより保険を適用してもらった方が筋が通っているとも言えよう。
フィリピンの免許証で二輪も可のものを取得しておくのが一番なはずだが、日本の保険会社は、日本の国際免許証とフィリピンの免許証のどちらを信用するかというと、前者ということに なりそうにも思える。しかし、そこまで言うのは、フィリピンに申し訳なく、フィリピンの免許証だけで、保険がおりないと筋が通らない。

ただし、保険と言っても、自分自身の治療費に関する話で、自動車保険に入っていなければ、事故に関する自動車や相手の損害に対して保険は効かない。米国でレンタカーを借りる時でも、日本で掛ける旅行保険に自動車の運転も含めると、通常の場合よりも かなり高くつくし、運転できるレンタカー会社もハーツとエイビスくらいで、せいぜいナショナルまで程度に限られる。フィリピンでどれだけ保険に入れるのかという話も含め、制限が多いのは容易に想像できる。

安全運転に心がけるということしか言えないが、百点満点はない。


以上、グレーゾーンとも言えそうなことをいろいろ書いたが、私なら どうするかというと、できるだけ全部揃えて、国際免許証の有効期限が切れたとか、都合により 一部が欠けた場合には、上記の話の適用を考慮するということになろう。

もう少し時間をかければ、話の確度は上がるはずだが、今回は時間の都合によりこの程度としたい。シキホール島以外のLTOの前を通りかかったら 聞いてみるとか、新たな情報が得られれば 更新したい。

ルールを完璧に押さえるより、LTOの所長と友達になっておいた方が安心だというようなことも言えそうだが、ここでは、その手の話を強調するのは止めておく。


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