ガソリン給油詐欺

2010年3月作成



フィリピンでは 「ガソリン給油詐欺に注意してください。」

これで十分とは思うが、あまりにも短いので補足しておく。

と言っても、言葉使いの違いはあっても、ガソリン給油詐欺で十分話は通じるはずだ。誰か(大抵は、雇っている従業員や使用人)に頼んで、車にガソリンを入れに行ってもらったら、領収書が水増ししてあったか、入れたガソリンの量が少ないかどちらかである。満タンを指示したら前者。入れるガソリンの量や金額を指定したら 後者ということになろう。さらに言えば、満タンなら、いくらかかるか良く分からないので、多めにお金を渡すことになり、不正を誘発しやすいと想定でき、ガソリンを何十リットルまたは、渡したお金の分だけ、入れてくるよう頼む場合が多そうだ。

なぜ、この話を持ち出したかというと 近所に住む数少ない日本人の中でも、同じような被害に二人も遭っているからである。他でも類似の話をよく聞く。ガソリン給油詐欺は、フィリピンのお家芸と言っても良かろう。話を一般化すると、買い物を人に頼むと、お金をごまかされるということである。従って、自分で財布を管理し、自分で買い物に行き、ごまかされないようにすべきであろう。ここでは、AllとSome、Manyとfewがゴチャゴチャで、そんなステレオタイプの物言いはいけないという意見もあろうが、フィリピンの経験が長くなるにつれ、私も含めて、フィリピンでは疑ってかからないと生き残れないという意見になっていくはずだ。

実際には、善良な人が沢山いて、お金をごまかさない人は多い。従って 現地の人々を信用したいものだが、お金を預けて、簡単にごまかしができるような状況にしておくと、善良な人まで魔が差して、悪事に走らせる可能性がある。そんな言い方は失礼だとも言えるが、日本とは経済状況が異なり、善良だがお金に困っている人は非常に多い。状況の違いから、悪い結果を招く可能性が日本に比べ圧倒的に高いと言える。

ここで取り上げた例を、他山の石としたいものだ。



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