人懐っこい子牛

2016年11月作成




少し前に生まれた人懐っこい子牛


フィリピンの田舎に暮らしている日本人は のんびりとした生活を送っている人が多いが、私の場合は いろいろと用事を抱えて、気持ちにゆとりがない。そんな中で、個人的に一番の癒しと言えるのが牛の世話だ。普通なら 犬や猫をペットに飼う場合が多いだろうが、私の場合は それが牛になっているとも言える。

牛も 犬や猫と同様、首筋を撫でてやると喜ぶが、子牛の首を撫でてやろうとしても、母牛以外には警戒して人が近づけない場合が多い。しかし、少し前に生まれた牛(上の写真)は例外で、人間への警戒心がなくて、生まれたらすぐ人間に近寄って、自ら首筋で人の体に寄り添ってくる。 愛想が良いので訪問者にも人気だ。
この牛のように 最初から愛想が良いととっつきやすいが、そうでなくても 普通に育てていれば、大抵は世話している人になつく。

犬猫 vs. 牛

ペット代わりに牛を育てるのがフィリピンの田舎ではお薦めだが、そうは言っても個人の好みによる。特に大きな動物を飼いたい人に向いている。ここでは参考のため、犬や猫をペットに飼う場合と、牛を育てる場合の違いを比較しておく。

日本で子犬や子猫を買ってきて育てるよりも、フィリピンで子牛を買った方が値段は安く 財布に優しい。もちろん、雑種の犬や猫なら買う必要はないので、それと比べると費用がかかってしまう。

犬猫なら都会でも飼えるが、牛を育てるのはある程度の場所や草が必要で、田舎でないと無理だ。

犬猫を飼うなら、通常餌を買って食べさせる必要があるが、牛には雑草を食べさせておけばよい。米ぬかその他の飼料を買ってきて食べさせ早く太らせることもできるが、周囲の草なら餌代は無料だ。ペット代わり兼 芝刈り機の役目も果たし 一石二鳥だ。

犬猫と比べ 牛は最後は食べられてしまう運命で、売れて儲かるが、家族同様のペットと思うと、残酷かもしれない。一方、私のように肥育が主で、おまけでペット代わりくらいに考えていれば そんなことは余り気にならないし、病気やケガで高額の手術代を支払うようなこともなくて、かなり経済的だ。


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