セブ最南端の町リロアン(Liloan)

2012年12月作成


リロアンの海

リロアンはセブ島の最南端にある小さな町である。セブ市の北側にも別のリロアンがあるが、今回はそちらは取り上げない。

セブとドゥマゲッティ間の移動は、高速艇のオーシャンジェットを利用するのが分かり易くて初心者向け もしくは旅行者向けと言えそうだが、他と比べ割高で、船なので波の影響も受けるし、旅慣れた人にはお薦めとは言い難い。
それ以外の交通手段としては、最近ではセブパシフィック航空(5J)のフライトもあるし、Ceresの直行バスもある。
しかし、ここで紹介するリロアンを経由して バスと船を乗り継いだ方が他の経路に比べ圧倒的に値段が安いので、慣れてくれば こちらがお薦めだ。

これまで何度もリロアンに行っているが通過するだけだった。今回 台風で足止めを食らい、始めてリロアンに一泊することになったので、撮って来た現地の写真を紹介する。

三箇所ある船着場

旅行者がリロアンに来る目的はほとんどの場合、セブ島とネグロス島の間を船で移動するためであろう。以前は、一箇所しかなかった船着場は、今では三箇所に増えた。利用者からすれば、三つの乗り場を一体化してもらった方が便利だが、利害がからんでできないのは容易に分かる。

以前は、ポンポン船(Pump boat)しかなかったが、その後Ceresのバスに乗り継ぎできるように新たな場所にも船着場ができ、そこを利用するアウトリガーのない普通の船が登場した。さらに最近は、カーフェリーも就航し、三つ巴のバトルを展開している。ただし、カーフェリーは車で行かないとあまり関係ないので少し特殊だ。
どの船に乗っても、対岸であるネグロス島のシブランの船着場に到着する。

Pump boatと乗合バン

当初からあるのが このPumpboatと乗合バンのペアだが、最近ではCeresのバスとそれに接続する高速艇のペアに客を奪われがちだ。この組み合わせで一番不評なのは バンに客を押し込むことで かなり窮屈だ。また、ジプニー方式で満員になるまで出発しないのも、客の立場からはイマイチであろう。課題をすべて解決してもらえば、バンは結構早く着くので良さそうではある。

桟橋の様子

Pumpboat

セブ、リロアン間の乗合バン

Ceresのバスと高速艇

乗り継ぎもスムーズ。乗り合いバンの窮屈さよりはバスの方がまだましなので、こちらの経路がお薦めだ。老舗の看板を乗っ取った感はあり、その点が少し気になる。

Ceresバスと接続している高速艇乗り場

高速艇と主張している船

カーフェリー

フェリーは以前はBatoからしか出ていなかったが、最近は ここLiloanからも出るようになった。

カーフェリー乗り場

カーフェリー マーヨ

国道のバス停

船着場から1km足らず離れたところに、バス停があり、以前は、セブからバスでやってきて、ここで降りて、トライシクルで船着場まで行き ポンポン船に乗り継ぐための交通の要衝となっていた。今は、Ceresのバスが自社のバスターミナル 兼船着場まで直行し、そのまま船に乗る方が便利で、その結果 このバス停は寂れてしまった。 それでも、ネグロスからポンポン船でやってきて、乗合バンに乗り溢れた場合には、トライシクルでここまでやってきてバスに乗る客はいるし、地元の人も利用するので完全にお払い箱になった分けではない。

国道沿いのバス停

国道

バス停の横に出来た
雰囲気が良さそうなお店


宿泊施設

リロアンの海は綺麗で、以前から宿がそこそこの数あった。

機会があればこの町に一度泊まってやろうと思っていたところ、台風で足止めを食らい泊まる機会を得た。以前から目をつけていた雰囲気がよいコテージがあって、営業を始めた当初は一泊700ペソ程度と言われていたが、これを経済成長と呼んでいるのだろうが、順調に値上がりして、今回行ってみたら近所の人から千ペソ以上すると言われた。こちらの懐具合を見透かされ、近くの300ペソのところに泊まるように勧められた。千ペソ程度ならこの際 泊まってやろうと思っていたのだが、折角安宿を勧めてもらったので それに従った。

雰囲気が良さそうなコテージ

Marine Village

Noblesse
まだ新しいホテル

韓国人経営の宿
Ceresのターミナルの近く

Gun Woo
こちらも韓国人経営の宿
フェリー乗り場に近い

長屋風の安宿
Marine Villageの斜め前にある。

その他の様子

町の西側にある雰囲気が良いビーチ 町の東側に続くビーチ
土地は余っていて、その理由が
頭の中にいろいろと思い浮かぶ。
Pumpboat乗り場付近
Pumpboatと高速艇の乗り場の間の道 町の東側のビーチにある安そうだが
十分快適な家
東側のビーチにある広い敷地の中の家

Liloanで食べる

この町で食べる食事は、場所によって値段の開きが甚だしい。そうは言っても私の守備範囲は安飯屋で、その中でも究極の安飯屋があった。現地の人々は、5ペソのおかずを買って帰り、家族で分けて食べるというパターンで、その料金体系に乗っかかって、おかず二品5ペソx2+ご飯5ペソ、合計15ペソで食べられる店でも食べた。しかし、店の中はハエが多いし、言葉も英語では ふっかけられそうで、セブアノで話さないとこの値段にはならないだろう。他にもお手ごろな値段の店もあるが、割高なのは、高速艇の乗り場の食堂だ。小奇麗にしてはあるが、いかにも旅行者向けで安くない。

私の守備範囲ではないが、リゾート気分で食事したいという人は、Marine VillageかNoblesseのレストランへ行くことになろう。他にも少し離れた場所に宿があり、それらに宿泊する場合には、そこで食事を注文することになろう。




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