Manila SM

January 2002


SM @North EDSA

フィリピンにも沢山のショッピングモールがあるが、その中でもSM(Shoe Mart)と呼ばれるモールが最大手であり、マニラを中心にして沢山の店舗がある。特にSMメガ・モールと呼ばれる店は巨大で、ミネアポリスのモール・オブ・アメリカを彷彿させる。その他にも大きな店が多く、今回は、その中のひとつ、People Powerと呼ばれる政変劇で有名なEDSAにあるSMを訪れてみた。

見た目には、米国のショッピングモールと大差はない。沢山の数や種類も多く、新しくて綺麗だ。

SMグルメ

やはり、共通の話題と言える食べ物の話を中心に据えたい。

フードコート

フードコートもまさに米国式。ここのモールは広く、フードコートも同様に広い。沢山の店が並んでいる。どの店も、おかずがいろいろ並んでいて、好きなものを選んで食べられる。ただし、複数のおかずを食べると値段が高くなるので、おかず一品とスープ、ご飯、飲み物のセットメニューがあり、それを食べることが多い。問題は食べ物の選択範囲だ。店の数は沢山あるのだが、同じような料理を出す店が多いのである。ほとんどは通常のフィリピン料理か中華料理。後はハンバーガーに、ピザ、スパゲッティ、そして甘党の店程度だ。

フィリピンで甘党と言えば、ハロハロと呼ばれるサンデーのようなものが有名だが、ここでは 名前が楽しいので、PAPU PAPUを紹介したい。
何かというと 日本の大判焼きと同じものだ。日本では今川焼き、太鼓饅頭など各種の呼び名があるので、フィリピンでも他にも呼び名があるかもしれない。
大きさは日本より小ぶり。ちょっと試しに食べてみたくなる。

その他日本から来たものとして、たこ焼きも売られている。以前エアロスミスが日本のテレビに出演して、タイヤキを大好物だと言って食べていたが、こちらは、フィリピンでは見かけたことはない。

パプパブ(PAPU PAPU)の店


Auntie Anne's Pretzel

優の良品 AJIICHIBAN

米国でお馴染みのソフト・プリッツェルの店もある。最近は日本でも増えてきたが、フィリピンでも同様だ。大きさは米国の半分くらい。味は同じ。値段はP25(約60円)

香港から来たものとして、以前別のところで紹介した「優の良品の店」がある。しかし、通常フィリピンで売られているお菓子と、ここで売られているお菓子の値段が一桁以上違うところがこの店の大きな課題。 客を見かけることはなかった。


ブランド店

最後に、どうしても触れておきたいものにブランド店がある。CELINEの名前が目に入ったので、試しに中に入ってみた。確かに商品にCELINEと書いてあるが、例えば、女性用のサンダルでP1000程度(約2500円)。フィリピン以外のCELINEとは値段が相当違いそうだ。

フィリピンはコピー文化の先進国。例えば、セブに近いドッマゲッティでは、Made in USAと書かれているが、とてもMade in USAとは思えない安さのTシャツが沢山売られている。Tシャツのデザインも、米国で良く見かけたものを、こちらでも良く見かける。 もちろん値段は非常に安い。またダバオのデパートでは、千円以下のプラダのバッグが並んでいる。

シンガポールや香港など、東南アジアの諸国でも、ローレックスの偽物など、怪しい品物は沢山ある。しかし、現地の人も、本物は いくらして、偽物とどれほど値段が違うか理解している。 ところが、フィリピンでは、コピー品が氾濫して、外国に本物があるとか、本物の値段はどれだけ高いかとか、そんなことは理解していないことが多い。コピーは、やり放題という考え方の中で、すべて社会が成り立っているように見受けられる。

一方、コピーの有無に関わらず、本物が高くて困っているのが私の場合だ。Power Pointが高いので手元に無く、その結果 長い間使っていない。

コピーの氾濫は困るが、本物が高いのもやはり困る。それとも後者は単に私の懐具合の問題??