朝顔@フィリピン

2017年8月作成



朝だけ咲く花@フィリピン

正確には、朝顔ではないが、フィリピンで毎朝 花を咲かせる植物を紹介したい。と言っても、私の自宅に咲いている花で、それを知っている人からは、いつも見ているあれでしょと言われるかもしれないが、とにかく、自分としては非常にお気に入りの花である。

なぜ良いかというと、日本と違い、四季の無いフィリピンでは、年中、毎朝咲いていることが挙げられるが、それを言うと、この花の近くに、むらさき色の同じような花も咲いていて、そちらは、朝だけでなくて、年中さらに一日中 咲いている。どちらが良いかというと、個人的には、圧倒的に、こちらの朝だけ咲いている花の方である。

なぜそうかというと、ある程度は制限がかかった方が、有り難みが増すということだろう。

それで 思い浮かぶのが、マンチェスターのテロで さらに有名になったAriana Grandeの最近のMTVだ。女の子に特に人気の歌手ということだが、MTVを見ていると、確かに そう思える。試しに近所の小学生の女の子2人組にyoutubeのMTVを見せてみた。名前は知っていても、映像は始めてで、それでも 大喜びだった。Arianaが自転車に乗りながら歌っていて、たまにちらりとお尻が見えて、その度に、子供たちはキャーキャー言って喜んでいた。ずっとではなくて、ちらりが良いのだろう。

桜のように、年に1週間ほどしか咲いていないと、咲いている期間の有り難みが増すのは、間違いないだろうが、それと、年中咲いていて欲しいというのは、相容れない話だ。同じ花で両方兼ねるのはできない相談で、別の花の話になる。日本でも、毎朝、年中咲く花があったら嬉しい人は多いはずで、その中で、この花を温室で育てている人がいるかもしれない。しかし、もしもいたら、熱帯に住む者からすると、簡単に手に入るものに、大金をつぎ込んでいるようで、もったいなく感じる。年中いろいろな花を手軽に楽しめるというのは、熱帯に住む大きなメリットだろう。その中で、朝だけ咲いているこの花は、かなりバランスがよく、この花、 I like it.  いいねと言ったら、結構納得してもらえそうだ。

最後に、この花の手入れについて補足しておく。

写真のようにかたまって沢山咲いていると、葉や花びらで地面の水分が蒸発しにくくなっているので、雨が降らず、水もやらなくても、1週間くらいは枯れずに持ちこたえてくれる。もちろん、雨が降らない場合は、早めに水をやった方が良いが、いい加減でも なんとかなる、手間のかからない植物である。

あまりに長くなり過ぎると、散髪のように切ってしまえば、そのうちまた伸び出すが、その場合はしばらく花は見られなくなる。

私の場合はかなり特殊で、家が海沿いにあり、季節風が海側から吹く時期で、さらに普段とは少しちがう向きから風が吹くと、海岸の岩がジャンプ台のような形になっている部分から、波しぶきが飛ぶ。その時に、塩害で枯れてしまうことが1〜2年に一度の頻度で起こる。それで枯れた部分を適当に折ると、そのうちまた生えてきて、長さが調節される。


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