2011年 9月作成
老化防止に効果があると言われているレスベラトロール。日本に帰った時に、NHK特集で大々的にその効果を宣伝していた。試してみたら何割の人に効果が現れたというような話ではなくて、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子をONにして、どのように老化を防ぐか ミクロに説明していたので、これは効果がありそうだと思って、自分でも人体実験してみる気になった。フレンチ・バラドックスや、ジャワ島のジョクジャカルタ州でレスベラトロールを多く含むメリンジョを食べる習慣があるので、インドネシアの平均より約5歳平均寿命が長いという事例があったり、長期的な実績のデータもそれなりに揃っていそうである。100歳になった人を紹介するテレビ番組で、イタリアの爺さんが、毎日赤ワインを適量飲み続けたので、100歳まで生きられたと豪語しているのを見たこともある。
毎日赤ワインを飲み続けるのは厳しいものがあるが、それ以外にレスベラトロールを含むものとして、色の濃そうなぶどうジュースや、薄皮付きのピーナッツも併用して、とにかく今回フィリピンに居る数ヶ月の間継続してみて、その効果を試しているところである。
フィリピンでは、スペイン産のテーブルワイン(VINO DE MESA )が各種売られている。ほとんど物が揃わないシキホールでも何種類か売っている。ただ、値段も割高になるので、ドゥマゲッティに行った時にまとめて買ってきて、毎日少しずつ飲んでいる。Wikipediaによれば、「テーブルワインは、少なくとも価格相応以上の品質のものが多い。」と書かれていて、それを信用したいところだが、とにかく予算的に、自分で飲むなら安ワインしかない。フィリピンではだいたい150ペソ前後で売られていて、もう少し正確に言えば、130〜170ペソ程度である。
折角なので、いろいろ飲み比べて、どれが良さそうか表にして、比較してみた。ここでは、レスベラトロールが目的なので、ソムリエ表現では、それは、エキス分が高い等というのに関係しそうだが、ぶどうがしっかり入って、色が薄くない必要があろう。店で見て、どうも色が薄そうなのは予め除外してある。以前にもそこそこ飲み比べてみたことがあったが、その結果では以下のドンキホーテ・ワインが一番口にあうという結論になっていたので、結構これを買っていた。日本でも安くてオトクな感じのする名前であろう。
どれが良いかは、今後も種類を増やして評価が続くので、結論はまだ出ていないとも言えるし、余り大した違いはないとも言える。ただ、個人的には、ドンキホーテ・ワインが以前に、スペインの安食堂で定食(Menu)を食べた時に、無料で付いてきたワインに一番近くて、安飯の味を引き立ててくれそうな感じがする。ただ、こうやって門戸を広げるとDON SOLISの方が、さらに値段が安いので、コストパフォーマンスはそちらが上ではないかという気もしてくる。ただ、そこで浮上するのが、コルク、キャップ議論である。因みに、ドンキホーテはコルク、DON SOLISはキャップを使っている。一人で飲んでいるならどちらでも良いが、訪問者が来て一緒に飲むなら、キャップではいかにも安っぽくて、コルクの方が良いのではという話である。ただし、どうせテーブルワインなので、キャップで十分とも言えそうだ。ワインの栓についてのレポートを読んでみたら、なんとコルクよりキャップの方が製造コストが高いそうだ。さらにキャップの方が、ワインの品質の維持にも優れていそうだということだ。ただし、そちらは、長期の評価はなかなかできないという面もある。読んだレポートの話を続けると、私と同じで キャップは安ワインのイメージが強いので、コルクの方を選ぶ人が多いということである。
以下では、コメント欄に自分の思ったことを書いてみたが、一般的にはソムリエ表現というものが存在する。しかし、テーブルワインはソムリエの守備範囲外だろうとも思える。
また、テイスティングのルールとして、マイナスの表現をしないと言っている人のブログが見つかったし普通はそういうものであろう。
しかし、ここでは、比較が目的なので、プラス・マイナスに関係なく思いついたことを書いた。また、ソムリエを目指しているわけでもないので、ソムリエの表現の真似をしたりもしていない。しかし、参考のため、ソムリエ表現を調べて最後に簡単にまとめておいた。
写真 |
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名称 |
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アルコール |
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コメント |
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少し薄そうで、同等の値段のDON SOLISの方が味は上。 |
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赤さ |
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栓 |
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産地 |
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写真 |
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名称 | Dona Elena |
Dona Elena Sweet Red Wine |
INfANTES SEMI-DRY |
INfANTES SEMI-SWEET |
アルコール | 11% | 11% | 12% | 11.5% |
コメント |
少し薄い感じで、それが色の濃さに反映していそうだ。 別に甘口タイプがあるが、 こちらも そこそこ甘い。 |
甘い。日本の赤玉ワイン に近い味。 |
SEMI-DRYというが結構甘口。 |
SEMI-DRYでも、甘く感じたが さらに甘い。 |
赤さ | △ | ○ | ○ | ○ |
栓 | キャップ | キャップ | コルク | コルク |
産地 | スペイン | スペイン | スペイン | スペイン |
参考)
ワインの三大要素: 酸、タンニン、果実味
テイスティングの三段階: 外観、香り、味わい
視覚、嗅覚、味覚から感じることを言葉にするテイスティングのルール: マイナスの表現をしない
ソムリエ表現)
エキス分が高い ワインを蒸発させたあとに残る残留分の濃度が高い
果実分が勝っている ワインの風味の中でとりわけ、果実の風味が強い
まだ硬い タンニンや酸味、果実味のバランスが取れていない状態で、まだ熟成が感じられない若いワイン
濃い 風味が凝縮されていて、味わいや口当たり、または色に深みを感じる骨格がある しっかりとした頑強な味わいがある
コクがある 酸やタンニン以外で、ワイン自体が持つ豊かな味わいを感じる
タンニンが豊富 ワインの渋み成分であるタンニンを多く含んでいる
酸 酸はワインを感じる三大要素の一つで、ワインの風味や寿命を決める重要な要素。
スパイシー シナモン、胡椒などのスパイスの香りを感じる
舌触り ワインを口に含んだ時のテクスチャー(のどごし)
フィニッシュが長い 香りや風味が長く口の中に残る複雑性がある 一言で言えないさまざまな風味を感じる。良いワインに使う表現。
フレッシュ 爽やかで、生き生きとした味わいのワイン。
ボディがある ふくよかな味わいや重厚な風味を感じる
丸みがある 調和のとれた酸味のとがっていない味わいがする
やわらかい ワインの三大要素である酸、タンニン、果実味のバランスがとれていて、問題なく熟成が進んだ、のど越しのスムーズなワイン