中古携帯電話の評価

2005年 11月
2005年12月最終更新


近くの高校生が卒業して、学費が安いからと 大挙してドゥマゲッティの大学に進学している。下宿暮らしなので 携帯電話がないと不便だし、私の方でも、中古の携帯電話を評価してみたかったので、何台か買って評価した後、学生やその家族に貸し出している。

インターネットに接続するだけなら、中古でかなりスペックが低いパソコンでも十分だというのと同様、テキストを送るだけなら、中古の一番安い携帯電話でも十分だ。値段は1000ペソ〜1500ペソ程度であり、あとは、品質が悪くなければ、中古で十分だと言いたい。写真のとおり、NOKIAの3210と5110という機種である。こんな古いものを使ってカッコ悪いと言われる人には向かない。しかし、そういう人のお陰で、中古が沢山出回っているとも言える。

値段が安く、在庫も多いセブまで買出しに行った。全部で8台の中古携帯電話を購入して、ほぼ問題なく動作しているが、現状では、1台調子が悪くて修理してもらおうとしているところだ。基本的には、購入時にしつこくチェックして買えば、それなりに調子よく使える。 そして、万一不具合が出れば、店に持って行って修理してもらうということだろう。

これまでに経験した問題点をあげておく。

(1)店で確認中 1台はかなり調子が悪く まともに動作しなかったので、その場で、別のユニットに交換してもらった。
(2)GLOBEのSIMを入れると、セブでは使えたが、ドゥマゲッティやシキホールでは使えないものがあった。Talk 'N Text(SMART)にSIMを交換したら、シキホールでも使えた。
(3)外付けの充電器では充電できず、店に持って修理してもらったはずだが、やはり充電できないものが1台あった。そこで、取り出した電池を充電するタイプの充電器と、予備の電池を購入して対応した。再度、修理してもらいに行き、充電用のICを交換してもらうがそれでも駄目であったが、店の担当者が入れ替わり、通算3度目の修理で、問題は解決した。
(4)前のユーザーにより、パスワードが設定されているが、それが分からないので、工場出荷状態に戻すことができないことがある。

PUKを入力するよう要求が出て、そのままSIMが使えなくなるものが1台出たが、これは操作ミスが原因のようだ。インターネットで調べたところ、PIN(4桁の暗証番号)の入力を3回間違えると、PUK(8桁の暗証番号)を入力するよう要求され、それを10回間違えると、そのSIMは使えなくなるという仕様になっているそうだ。

3210の中には、内臓のアンテナが簡単に取り外せるタイプのものがあり、SIMや電池交換でケースを開けた時に、このアンテナが接触不良になると、信号が弱くなったり、信号が入らなかったりすることがあるので注意が必要だった。アンテナが固定されているタイプのものもあった。


中古でも まずまず使えるので、私のように予算がなくて、最新のものは要らないと思っている人には、お奨めできる。ただし、買う時に店で十分過ぎるくらい確認しておいた方が良い。

3210は、かなり古いので他の中古はどうかということになるかもしれないが、それだと2000ペソ以上の値段になる。新品で売価が3000ペソを切る機種もあるので、そちらを買った方が良い。


/* 1件 コメントを頂いた。
中古の古い機種では 待機状態でバッテリーが3日ほどで切れてしまう。これに対して、新しい機種の場合は 1週間程度はもつ とのことだ。 半導体の設計ルールも進み、集積度も上がるので、消費電力が改善されるのは当然のことだろう。この違いを気にする人は、新品を購入すべきだ。

低消費電力と言えば、パソコンのCPUの事例が思い浮かぶ。他社が低消費電力を売りにしたCPUを市場に投入すると、インテルはこれに対抗するため、莫大な開発費を投入して、自社版の低消費電力CPUを開発した。マイクロソフトがネットスケープを叩き潰すため、全社あげて戦ったのと同じようなもので、相手を潰さないと自分の地位が危うくなるのである。競合メーカーとインテルの二社を合わせれば、まさに莫大な資金が低消費電力のために投入されたのは間違いない事実で、それだけ、低消費電力には価値があるということである。
そういう意味では、携帯電話も低消費電力の新品に限るという人もいるだろう。
ただし、ノートパソコンの場合には、数時間しか電池がもたないのに、携帯電話では数日もつという違いがある。どのような製品でも、バッテリーが1日 起きている間もてば、寝ている間に充電すれば良いという考え方も成り立つ。
また 通話を続ければ、送信であっという間に電力を消費してしまうのも事実だ。
用途や拘りにより、低消費電力の新品を買うか、中古でも良いとするかが決まる。
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