失敗情報の共有

2006年 3月



繰り返し書いているように、「フィリピンへ行こう」では、失敗情報も多く取り挙げている。それが、成功の素として、役に立つと思うからである。これは危険情報と似ている。例えば、知り合いがカンボジアで使う地雷除去装置の開発をしていたので いろいろ話を聞いたことがあるが、ポルポト時代の地雷が多く残っているカンボジアに行く場合で、目的地が観光地でないなら、地雷がどこに沢山埋めれらているのかとか、自分が行くところは問題ないのかといった情報は、欠かせないことだろう。

フィリピンでも、地雷のような悪徳な人物にひっかかって、失敗している日本人がいるのは事実なので、ブラックリストのようなものがあると多くの人の役に立つし、それに絡んだ失敗談も参考になる。ほんの少しだが それでもひっかかり易い フィリピンでは避けた方がよいという情報を知っていれば、かなり成功に近づくはずだ。

私の場合は、未着手も含めて全部で20のプロジェクトを進めようとしているが、最初から目標は3勝17敗である。17敗の方は、フィージビリティ・スタディだけで、終わらせてしまうことになるはずだが、こちらも、駄目だった部分は地雷のように避けてもらって、先に進んでもらうための参考情報になるはずである。

私自身の失敗は、単に自分が恥ずかしいだけで、それで自己完結するが、最近は他人の失敗、誤りなども沢山取り挙げていて、そちらの方は、差し障りが出る可能性が少なくない。実名を挙げていないので、ほとんどの人には 誰のことかわからないだろうが、本人が読めば瞬時にわかる場合が多いはずだ。このため 親しい知り合いから、かなり嫌われてしまった可能性がある。ここで書いている趣旨を理解して頂き、例として 取り上げてしまった方には、ご容赦願いたいものである。

容赦願いたいと言って済みそうなものは良いが、ビジネスや利害が絡んでくると、さらに難しい。他の人に同じような失敗を繰り返さないで欲しいと思ってまとめた 騙され恐喝された日本人の話があるが、その人が始めたビジネスの営業妨害になる可能性が高いので、掲載するのはやめている。一方、これを読んでいる人にも、その話を知る権利があると思う。具体的に書くのは差し控えるが、間接的に、他の人の不利益になることをしていると思うからである。
ビジネスや利害は絡まないが、そういう私も同類である。例えば、こそ泥に 小物をいろいろ盗まれている。これは、「日本人が来ると 治安が悪くなる。物価が上がる。」と言われている まさにその通りのことをしていると言え、世間に良くない影響を与えていることは否めない。ちょっと不謹慎かもしれないが、半分楽しみながら 日々対策を検討しているものの まだまだ解決していない。

見栄やかっこ良さといったものは目的にしていないが、失敗談ばかりでは、暗くて、面白くなく、夢も見えてこない。明るく、楽しく、面白い、夢のある うまくいった事例も いっぱい掲載していきたい。


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