シパライ(Sipalay)@ネグロス島

2019年8月


シュガービーチ@Sipalay,ネグロス島

シパライ(Sipalay)は、ネグロス島の西海岸にあるリゾート地。ドゥマゲッティからバスを乗り継ぎ5時間余りのところにある。アクセスが悪いこともあり、風光明媚なところにもかかわらず、私が住んでいるシキホール島と比べても圧倒的に客は少なく、のんびり過ごしたい人に特にお薦めである。

シュガービーチ

シパライの町の北側にある人気のビーチ。白砂のビーチが1kmあまり続き、宿が15軒ほど並んでいる(2019年)。今回行ったのはオフシーズンで、泊った宿には、着いたら他に1組客が居ただけ。2日目は貸し切り状態だった。のんびりするには、最適の場所だろう。人気の宿に行けば、そこそこ客がいたので、他の客と交流したいのであれば、宿を選べば良い。

ビーチの様子

ビーチでのんびりできそうなことが、これだけでも十分伝わるはずだ。

予算や好みに応じていろいろな宿が選べる。

Big bamboo beach resort

Driftwood village resort
今回泊まった宿、ドミトリーもある。

Takatuka Lodge
検索した中では、一番高い料金が出てきた。

シュガービーチは山と海と川で囲まれていて、
通常は川を渡って、現地に向かう。
渡し船の料金は20ペソ程度。

シュガービーチの裏側

ビーチ沿いには、外国人や予算のあるフィリピン人向けのリゾートが並ぶが、もともと現地に住んでいる人たちは、その裏にひっそりと暮らしている。
ビーチにあるリゾートの表側と、裏側とは、貧富の差が歴然で、資本主義の大矛盾とか、資本主義の行き着く先と言えよう。

シキホールの貧しい人たちをここに連れて来たら、明日は我が身で、ビーチリゾートなんか作って欲しくないと思うことだろう。
実際、シキホールの私の家の周辺でも、最近ビーチロットが多くの外人に買われて、どこもフェンスをして、No Trespassingの看板だらけになった。地元のフィリピン人から海を奪い不評だ。
ネグロス島の北側にあるMalocaboc島は、グーグルマップの航空写真で見ると、良さそうなところで、一度行ってみたくなった。しかし、Googleで検索してみると、沢山観光客が訪れるようになり、島の人にはマイナス面が多く、community developmentのため、観光客を受け入れなくなったそうだ。

シュガービーチの裏の人たちと仲良くなったので、是非再訪したいものだ。

ビーチリゾートの裏にある現地の人たちの家々

ビーチから狭い路地を入ったところにあり、普通に宿に泊まっていると家があるのも気づかない。

蚊対策

泊った宿では、ベッドに蚊帳があり、寝る時は蚊は問題なかった。しかし、ニッパハットで夜 部屋に蚊が入ってくるし、初日は何も対策していなかったため、特にバルコニーで沢山 蚊に刺された。客が少ないことも影響したはずだが、とにかく、これまで覚えている中でワースト3に入りそうな刺されようだった。

フィリピンの田舎を旅行するなら、停電時の懐中電灯のように、蚊の対策も、できれば予め しておいた方がよい。しかし、何も持っていなくても、現地で蚊取り線香を買うことができる。フィリピンの蚊取り線香はブランド名のLion Tigerが通称になっていて、日本人にも覚えやすそうな名前だ。ひと箱買っても安いが、それでも、スタンドはひと箱に一つ付いているだけだ。蚊取り線香一つでもそれなりに効果があろうが、大量に蚊がいるなら、場所を分けて幾つもたきたい。その時 重宝するのが、下の写真のビールの空き瓶で、これがフィリピン流だ。これなら、空き瓶を複数借りてくれば、幾つもたける。
灰が床に落ちたり、下手をすると 空き瓶の中まで灰が入りそうだが、そんなことを気にしていないのもフィリピン流だ。宿の人に聞いてみたら、平気平気と言っていた。

二日目は、このやり方で幾つも蚊取り線香をたいて、蚊に刺されることなく済んだ。

私にとっては、これで蚊の対策は十分だが、知り合いに紹介してみたら、蚊取り線香は服ににおいが移るので できれば使いたくないということだった。これ以外の対策については、効果を試して、別途紹介したい。先日泊まった別のコテージでは、電気マットの蚊取りが置かれていて、それでも蚊に刺されることはなかった。日本だとリキッドタイプが多く、フィリピンでも売っているという情報が検索で見つかるが、個人的には現地で売っているのをまだ見たことがない。その他、日本では最近はワンプッシュのスプレータイプも結構売られているし、足や腕にまく、ポータブルのマットタイプもあり、効果があるなら、外出時に役に立ちそうだ。虫よけスプレーも、日本製とフィリピン製のどちらもある。


シパライの町

シパライではシュガービーチが人気だが、それ以外にもビーチや宿は散在しているし、シパライの町に隣接するパブリックのビーチもかなりレベルが高い。観光で来て、一度も郊外のビーチに行かないのはどうかと思うが、宿、食事が安く済ませるし、町中にも泊ってみるのは悪くなさそうだ。

シパライの町のメインの通りから海岸を見たところ

町の海側はすべてパブリックのビーチになっている

海岸にあるフードコート

町の南側に隣接する入江

町中のバスターミナル

町の中心にある設備の整った宿 Jamont Hotel

町中にある安宿の一つ BAFE LODGE
一泊 150ペソ〜
他にも安宿が少なくない。

シュガービーチとシパライの町の間にあるビーチ
ほとんど何もないが、良い感じのビーチだ。


アクセス

ドゥマゲッティやバコロドからセレスのバスで行ける。バコロドとは直行のバスがあるが、ドゥマゲッティとの間では通常、Hinoba-anとBayawayで乗り換える。1日一本だけ直行のバスがあるが、特にドゥマゲッティから行く場合には、直行バスは到着が夕方以降で遅くなり、それよりも、早めに到着する乗り継ぎ便を利用した方が良さそうだ。

バスでシパライの町に来ると市場の横のバスターミナルに到着する。宿泊施設は町中や郊外の各地にあるが、人気のシュガービーチに行く場合、ジプニーやトライシクルの乗合で15ペソ程度で行けそうな距離なのに、その手の便利な乗り物がない。そこで、トライシクルかハバルハバル(バイクタクシー)に貸し切りで乗ることになり、200ペソ程度は請求される。一緒に乗る人がいれば、割り勘にできるので良いが、そうでないと、割高で、安旅の人たちには、シュガービーチに泊まりに行くのに制約になりそうだ。ただし、そうは言っても、最後はNo Choiceということになろう。

シュガービーチに着いて、宿に荷物を置いたら、シパライの町まで、途中2kmほどのビーチを歩き、渡し船に2回乗ればよく、半日程かけて町へ行くのはお薦めだ。到着時には、荷物もあり、船着き場の場所も分かりにくく、いきなりこのルートでシュガービーチに行くのは大変そうだ。


ホームページへ戻る