トライシクル・ドライバーの支援

2011年6月作成





ドゥマゲッティで20年間 支援活動を続けておられる日本人の知り合いから情報である。

その方は、ドライバーに無料でトライシクルを貸し出している。そして、トライシクルを入手する費用として、売り上げから毎日150ペソずつドライバーに払わせて、ドライバーが3年でトライシクルのオーナーになるという計画である。
トライシクルは新品で約30万円して、一日150ペソ貯めれば、約3年で自分のものになるという計算である。普通なら、トライシクルのレンタル代を一日約150ペソ取られるが、この人は支援が目的なので それを取らず、ドライバーが自分のトライシクルを持つための費用にこのお金を当てる。

ドゥマゲッティなら1日1000ペソ以上の売り上げが可能ということだ。売り上げ1000ペソに対して、ガソリン代を400ペソ程度使っても、500〜600ペソの現金収入を得ることが可能だそうだ。そこから150ペソ差し引いても、十分やっていけそうだ。3年後には、オーナーになるので、150ペソも払わずに済み、さらに余裕が生まれる。

まじめで仕事熱心なドライバーなら これで回っていくが、問題ドライバーも居るとのことである。

例えば、乱暴な運転を繰り返し、修理費がかさむドライバー。修理費を少なくし、経費を最小限に抑えるためには安全運転が欠かせないということだ。
また、ビリヤードにうつつを抜かすドライバー。朝夕の通学通勤や、昼の食事時の帰宅時間など、かき入れ時に稼いでいるかどうかが儲かるポイントなので、これらの忙しい時間まで、ビリヤードを始めたら儲からなくなる。

さらに、優良ドライバーであっても そうでなくても、仕事が終わった後で、毎日話し合いをしてアドバイスを与えることで、さらに改善できるということである。放ったらかしでは、うまくいかない。トライシクルを提供して、後は勝手にやってもらおうとしても なかなかうまくいかない。これがフィリピンの常識であろう。

こちらでも同じことを始めたいが、残念ながらシキホールでは客は少なく、同じだけ収入を上げるのは難しい。更に悪路が多くて、トライシクルの修理費もかさむ。シキホールでは全く同じはダメであろう。 可能性がありそうなのは、例えば、近所で海砂を採取している人が多いが、彼らが配達用のトライシクルのオーナーになるのを支援することだ。現状では、元締めに安く売っているだけなので、自分で営業して販売・配達まですれば 儲かるはずだ。 ただし、利権が絡んで、直売は難しいのかもしれない。


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