土人生活と化膿

2014年 3月作成   



最初に断っておきたいが、私は医者でもないし、ここで読んだようにすれば必ず解決すると思ってもらったらとんでもない間違いで、うまくいくこともあるというだけで、単なる参考情報として読んで頂きたい。

フィリピンへ移住したり長期滞在している人で、日本と同じように暮らしていても、やたらと化膿する人が沢山いる。

そういう自分自身がその典型的な例で、フィリピンへ来た当初やたらと、傷口が化膿することが多かった。振り返れば、日本でなら傷口は消毒液をぬっていたが、フィリピンでは、傷口を水で洗った後、つばでもつけておくくらいで済ませていたのも悪かったとも言えそうだ。いずれにせよ、特にシキホールに住みだして、土人生活をはじめ、スリッパで どこでも歩き回ったところ、土に混じった隆起さんご礁の化石を少し足で蹴飛ばしてしまっても、ごつごつしているので簡単に傷が出来る。歩いている途中なので、まともに処置ができず、いい加減にしていたら後から化膿してしまいなかなか治らない。そんなことを繰り返していた。調子が悪くなってくると、化膿しやすい状態になり、少しの傷でも他からまた化膿するという厳しい状態の時もあった。

しかし、そうやっているうちに、シキホールのいろいろなばい菌への免疫ができてしまったのか、その後は、当初のように化膿することはなくなり、無事卒業できたかのようである。しかし、最近になって、昨年の台風30号の被災地であるバンタヤン島に足しげく通うようになり、10年余り間が空いて、忘れた頃に、化膿しやすい状態が復活してしまった。シキホール島のばい菌には、既に免疫ができたが、バンタヤン島にはバンタヤン島のばい菌がいて、そちらのばい菌への免疫はまだできていないので、こうなってしまったと考えれば、辻褄があうが、あくまで素人考えである。
(ばい菌と言っているだけでは、あまりに不正確なので、Wikipediaで少し調べてみたら、化膿の原因は、皮膚上の黄色ブドウ球菌であることが多いようだ。これだと、場所が変わったので再発したということでは説明が厳しそうだ。耐性菌もいろいろ登場しているようだが、抗生物質をほとんど使っていないので、それも関係無さそうだ。)

私のところにしばらく滞在していた人で、シキホール島の山の中に住み始めた人がいて、舗装などは何もない、土の上の暮らしである。日本を何回か往復して、最初のことは特に問題は起こっていなかったが、最近、私の以前と同じように化膿しやすい状態になってしまった。そして最後に日本に帰る前に、バイクのエンジンをキックでかけたところ、少し怪我をして、そこからまた化膿を始めたそうだ。帰国の途中に症状は悪化し、足がどんどんはれてきて、空港では車椅子に乗せてもらったそうだ。成田空港に着いたら抗生物質で応急処置をしてもらったそうだが、もう少しで、片足を切断するところだったと、医者から言われたそうだ。その後は、近所の病院にしばらく通って完治したそうだ。

その人が愛読している有名ブログを書いているベテラン・バックパッカーも、以前パラワンで同じようなことになった。足が腫れ上がり、自分で歩くのもできないくらいになってしまったが、病院に連れてもらい、抗生物質を注射してもらったら良くなったとのことだ。当然ブログには書いていたということだが、シキホールに住み始めた方の人は、ブログのその記事のことは知らなかったそうだ。方や書いた。方やそんな記事は見たことないと主張が対立している。
どうも、ブログは毎日読ませて、アクセスを増やすのを究極の目的にしている嫌いがあり、重要情報が簡単に目に入るような構造になっていないところに大きな欠陥がありそうだ。

その他にも、蟻かまれ、ウニさされ、いろいろな傷口から化膿したという話は枚挙に暇がない。

土人生活と書いたが、私や山の中に住み始めた人のような土の上でべったり暮らしている人だけでなく、文明的な暮らしをしていても、フィリピンでは同じようなことになる可能性が高そうだ。

腫れ上がる前に早めに抗生物質ということなのだろうが、その辺は必ずしもそうなのか、医者でない私からは何とも言えない。

そもそも私自身は、抗生物質と聞くだけで、耐性菌が不安になり、できれば抗生物質を使いたくない。これも素人考えであろうが、賛同者も多そうだ。しかし、そんなことを書いていると医療関係者からかなり叩かれそうだ。

それでもはやり 抗生物質は避けたいと思うので、万一化膿したら、長引かないように、ビタミンCが多く 免疫を高めそうなパパイヤや、カラマンシー、マンゴーなどを食べて なんとかしようとしてしまう。その反対のようなものがアルコールで、アルコールは控えるのが普通だろう。聞きかじりや経験的なことを書いているだけなので、さらに確認が必要だろう。

医療関係者から叱られそうなので、繰り返しておくと、一番大事なのは、腫れがひどくなる前に早めに医者にかかり、抗生物質を使うということだろう。


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