e-ticket

2007年1月



従来からの紙の航空券に代わり、電子化され 航空会社のデータベースに情報が記憶されているだけのe-ticket. 紙の航空券は紛失すると困ったことになるが、e-ticketなら紛失の心配はなく、航空会社から送られてきたメールや、航空会社のホームページから得られる自分の旅程表を印刷して、空港に持って行くだけで良い。
航空会社によっては、既に
10年ほど前からe-ticketに対応しているが、ここでわざわざ取り挙げた理由は、最近はフィリピンの国内線もe-ticketで購入できるようになり始めているからである。そもそものe-ticketのメリットも享受できるわけだが、それよりも、インターネットを経由して、日本からフィリピンの国内線の航空券を前もって簡単に購入できる点が良い。e-ticketなら、現地で買ったものを受け取る必要がないのである。
日本からフィリピンへ行き国内線を利用する場合、以前は 私はマニラの国内線ターミナルの外の航空会社のオフィスで直接航空券を買っていたが、これだと、早割りに似た安い航空券を買うのが難しくなる。インターネットなら、前もって探しておけば、安い航空券が手に入りやすい。
先日、マニラからドゥマゲッティまでのe-ticketを買ったら、片道1610ペソ。フェリーと近い値段で、かなり安かった。マニラ・ビサヤ間共通の最安値で、十分前に買った。当日空港で購入すれば倍近い料金を請求されることが多い。宣伝では、セブとクラークの間が99ペソ++とか異常に安そうな値段が書かれていることがあるが、残念ながら、これは、どう見ても誇大広告としか言えない。実際には 保険や燃料代を高く取るので、1000ペソ以上になる。ただ、それでもかなりお得な値段で航空券が買える。

試しにYahoo Travelで、1月始めに、往復航空券の最安値検索してみたところ、結果は以下の通りであった。

関空〜マニラ 航空会社未定 30800円
関空〜台北〜マニラ 中華航空 35000円
名古屋〜マニラ 航空会社未定 39000円
名古屋〜マニラ ノースウェスト航空 41000円
成田〜マニラ 航空会社未定 29800円
成田〜マニラ ノースウェスト航空 31600円
                                                     

これに対して、例えば、国内線も加えフィリピンの地方都市までの航空券を日本で購入する場合、同じくYahoo travelの最安値は、例えば以下の通りである。

関空〜マニラ〜タグビララン フィリピン航空  54500円
名古屋〜マニラ〜タグビララン フィリピン航空  59000円
成田〜マニラ〜タグビララン フィリピン航空  61000円
成田〜マニラ〜ドゥマゲッティ フィリピン航空  65000円
            

フィリピンの、他の地方都市でも、異なる経由地が選べるセブ以外は、同じような料金だ。Yahoo travelで検索した料金には、燃料代などは含まれていない。これに対し、国内線のe-ticketの値段の例として、上に紹介した片道1610ペソには、燃料代などがすべて含まれている。国内線をe-ticketで別途購入した方が、合計でかなり安くなる可能性があることを 十分理解していただけるはずだ。

インターネットでe-ticketを購入できるのは現状ではセブパシフィック航空だけで、マニラで一泊しないといけない場合が多い。マニラなどに泊まりたくないという人は向かない。その場合 宿泊費など追加の費用も必要だ。 行き先によっては、同日乗り継ぎ可能な場合もある。
ただし、同日乗り継ぎが可能な場合も、航空券は別切りになるので、万一、乗り継ぐ前の便が、遅れて乗り継げなかった場合には、いろいろなリスクがある。
マニラにも、ちょっと泊まって行きたいという人の方が向いているのかもしれない。


セブ行きの場合には、香港、ソウル、さらに台北経由なども可能で、競争が激しく、フィリピン内の他の地方都市に行くよりも、安めの航空券が見つかりやすい。ここでの話の対象外と言える。

名古屋〜香港〜セブ キャセイ航空 43000円
関空〜マニラ〜セブ フィリピン航空 47000円
成田〜マニラ〜セブ 航空会社未定 44000円


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