カミギン島(Camiguin)

2013年11月作成



カミギン島は、ミンダナオのカガヤン・デ・オロの北にある火山・温泉の島。以前から観光地として知られる風光明媚なところである。
今回は特に移住の候補地として良さそうか調べてこようと思い この島に行ってみた。ところが、到着した翌日は、バイクで島を一周できたものの、その翌日から体調を崩して寝込んでしまったので、残念ながら思うように見て回ることができなかった。

住みたい場所というのは人によって違うだろうが、私の場合は自然環境の良い場所が好みで、それに合う場所は沢山見つかった。ただし、土地が簡単に手配できるかどうかは別問題だ。それについては、泊まった宿の隣のおばさんが 自分の家の庭の片隅にコテージを建てたらいいと言い出し、確かにそれでも、なんとかなりそうだ。その家の子供たちと私が仲良くなって、それで そんなことを言ってきたのだろうが、いかにもフィリピンらしい話であろう。

さらに住む場所について言えば、この島には火山があり、過去に噴火で死者が出ており、火山の周辺で、居住に不適な地域が沢山あろう。実際に土地探しをするなら、火山は要注意だ。さらには、私も含めて日本人なら温泉好きは少なくなさそうで、自宅に温泉を引くなどと言えば、さらに火山を気にする必要があろう。

バイクで島を一周

島の南側

島の最南端は、カミギン島の形をジャガイモに例えると、それに少しこぶが付いたような地形になっている。日本だと 開聞岳のような感じで、陸から火山が飛び出している眺めの良い場所である。前が海、後ろが山と水田で、横には この火山が見える眺めの良い場所に一軒 雰囲気のよい家があり、この当たりに家を建てれば、自然を満喫でき 快適に過ごせそうだ。火山は見えているが、溶岩が流れて来ない程度に距離も離れている。
自然環境は良いが、町からは離れていて 買い物には不便という 典型的なtrade offがある。

カミギン聞岳というあだ名を付けたくなった火山
海に飛び出している。地図では名前がみつから
なかったが、ちゃんと本名があるのだろう。

この辺りで見かけた雰囲気の良い家

裏にMt. Manbajao、その前は開けた水田になっている。

ラグーン

島の南の方にラグーンがあり、海とは道路一つで隔てられている。水が海水なのか、淡水なのか、残念ながら試しになめて来なかったので、良くわからない。現地の人によるとここも観光スポットとのことで、確かに雰囲気が良い。海と隔離されているので、荒波が来ないので安全だ。津波については、ほぼ大丈夫なのだろうが、堤防のような道路を越えて来ると困る。

ここに眼をつけた一番の理由は、水際に水上コテージ(掘っ立て小屋)を建てて住んでいる人が結構居ることで、これの真似をすれば、土地問題も解決するだろうと思ったからだ。しかし、いきなり外国人がやってきて、水上コテージを建て出したら現地でもめそうだ。

いかだの上のコテージまであり、参考にしようと、思わず写真を撮った。

場所は、BENONI港から少し南へ。

ラグーンの様子 水上コテージ
浮いている家屋 BENONI港

島の西側

Sunken Cemetery
カミギン島で特に特に有名な観光スポット
火山の噴火とともにこの辺りが地盤沈下した。

周回道路から少し逸れた横道にも 植物が綺麗に
植えられていた。 建物は貧疎だ。

← 周回道路から海へ向かうとある小道で見かけたコテージ

メインの通りから外れると、人の往来も減り、まさに隠れ家的な場所が沢山あろう。

周回道路から見るOld Volcano

Old Volcanoのすぐ横に集落があるが、火山に近か
過ぎるので、ここにはすまない方が良いはずだ。

Catarman

島の東部にあるカミギンでは比較的大きめの町。と言っても田舎の小さな町だ。

Catarmanの公設市場

市場で食べた食事
カミギン島は観光客向けで少し食事も高めのことが
多いが、ここは安めで50ペソ以下で食べられた。


Manbajao

Manbajaoはカミギンの中心地で、旅行者はManbajaoか、ここの近くにあるWhite Islandの対岸の地域に泊まることが多そうだ。この島の住人になったら、ここへ頻繁に買出しに来ることになるのだろう。

海沿いの公園 パン屋が何軒も集まって、フィリピンらしい光景とも
言えるが、やはり変だ。
一番大きめのスーパー 市場の中の様子
魚はシキホール島とそんなに値段は変わらない。

泊まった宿の隣の家の子供たち

カミギンで泊まる 

宿は、White Islandの対岸の地域に沢山あり、港でドライバーに任せるとそちらへ連れて行かれそうだ。しかし、そちらは安宿街とは言いがたいので、町中の安ホテルを目指した。今回泊まったGVホテルは、セブやマスバテなどにもチェーンがあり、インターネットで予約でき便利で、料金も安めで、部屋も清潔だ。しかし、部屋は少し狭く、客の快適さより、沢山の客を泊めようという商魂を感じる。しかしながら、それとは裏腹に客は少なく矛盾を感じる。カミギンは観光地で高めの宿が多く、次回来る機会があればまたここに泊まるはずだ。バイクもここで借りた方が、他より安めだ。

今回泊まったGVホテル
Manbajaoの町外れにある。350ペソ〜
GVホテルの前にある安宿
かなり朽ち果てていて、外国人には
泊まるのは厳しそうに見えた。
White islandの対岸にあるホテル街
高そうなので今回は敬遠した。

インターネット、その他 移住関連情報

刺青Globeを持って行ったら、Manbajaoでは3Gでつながった。どの地域なら信号があるのかをバイクで移動して調べようと思ったら、体調を壊し寝込んでしまい 未実施で終わった。

移住の参考のため、アパートや借家の情報を調べようと思っていたが、これもタイムアウトしてしまった。移動中に見ていたところでは、それらしい物件は見つからなかった。

例えば 地熱発電で電気料金が安いというような良い情報を期待していたが、住民に聞いたら電気代は高いということだった。停電も多いそうだ。しかし、滞在中には停電はなかった。

食事は、観光地化したためか、Manbajaoの安食堂でも少し高めだった。しかし 市場の食材は、それほど高めではなかった。

現地の人に日本人が住んでいるか訪ねてみたが、居ないという返事だった。インターネットで検索したところ 以前日本人が住んでいたが日本に帰ってしまったという情報が見つかった。 万一 日本人が住んで居てもかなり少なそうだ。


カミギンへの行き方

セブから飛行機を利用

セブとカミギン間を5J(セブパシフィック航空)が飛ぶようになったので、これを利用するのが一番便利な行き方と言える。

カミギン空港のターミナルビル カミギン空港に駐機する
5Jのプロペラ機
機内の様子
頭上の棚は、小さめだ。

ボホールから

ボホールからカミギンへ行く船はJagnaから出港する。タグビラランとJagnaの間はバスかバン等を利用して行ける。タグビララン側はICM横のバスターミナルから出発する。Jagnaからカミギンへは、オーシャンジェットが早くて便利である。

Tagbilaranのバスターミナルに
停車中のJagna行き乗合バン

Jagna港に停車するTagbilaran行きバス

Jagnaの町の様子 国道沿い

Jagna市場の食堂街、 結構安い

Jagna港の近くにある宿

Jagna港

Jagna港に停泊するオーシャンジェット

ミンダナオから

以前は、セブからの5Jのフライトも、ボホールからのオーシャンジェットもなかったので、ミンダナオから船でカミギン島に渡るのが一般的だった。今もこの経路を利用できるが、今回行った中では、利用しなかったので詳細は省略する。


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