チン州(Chenzhou)

2010年 7月



チン州は中国湖南省の田舎町で、長沙と広州の真ん中当たりにあって、この二つの都市をバスで移動する途中で立ち寄った。観光地ではなくて、特に何もない普通の町である。チンの漢字は(林 + 郎 - 良)だが、文字化けしそうなので、カタカナにした。

バスターミナル
それらしくないので分かりにくい。

本家? 湘南学院行きのバスに乗る

商店街
写真がイマイチだが、そこそこ
綺麗にしてある。

バイクタクシーの縦長で二人用の傘
中国人は賢いと思わず言いたくなったが、雨合羽で、首からスッポリ着て、ハンドルに引っ掛けるものがあり、それの延長線の発想とも思える。

鉄道駅周辺

バスターミナルの周辺に泊まったが、鉄道の駅は1km足らずのところにあり、歩いて何度か行ってみた。京広の幹線にあるので、沢山の列車が停まる。

火車站

チケット売り場は長蛇の列
古き良き(?)中国を思い出した。と同時に列車で広州まで行くのは断念した。

駅前通り
建物は結構年季が入っている

駅前広場では、トヨタのキャンペーンを
していた。大声でカローラと叫んで、難デシベルか声の大きさを競っていた。

北湖公園と蘇仙嶺

観光地ではないと書いたので、後回しにしたが、観光スポットとして、北湖公園と蘇仙嶺が挙げられる。北湖公園は町の中心にあり、市民の憩いの場であり、そのままどこからでも入って行け、入場無料である。一方、蘇仙嶺は町外れの山にあり、高い入場料を払わないと入れない。当然私は入り口で写真だけ撮って退散した。地元民割引があり、そちらは1桁安くなる。

北湖公園

蘇仙嶺 
入場料55元 乗り物往復30元

道路工事が多い

リーマンショック後の景気対策による公共事業と容易に想像できる道路工事が町中のいたる所で行われていた。リーマンが関係していると断定できるのか、外野の旅人には分からないとも言えるが、予算・お金は回りものなので、間接的影響まで含めれば、間違いなく関係していると言えよう。

道全部を作り直し

歩道を整備

チン州で食べる

大都市や観光地以外に行った方が、食べ物の現地価格が良く分かるだろうという思惑もあり、何も無い町に行ってみたが、十分その目的は達成できた。水餃子2人前 6元と ビールが5元か3元。水餃子のレベルが余りにも高いので、晩飯はこれで十分だ。餃子専門店は、どの町に行っても容易に見つかり、庶民の食べ物で安いので、店はそんなに綺麗とは言い難い場合が多いが、水餃子で外れた試しがない。北京では、スープに浸かっていないことがあったが、それでも美味しい。中国では油が不安という話もあり、水餃子の方が安心だ。流行っている店なら毒の心配も無かろう。
朝歩いていたら売っていた野菜饅が2個で1元。美味しかった。ただし、中国の街中で大きな蒸篭に入れて売られている包子の種類を特定するのは初心者には難しい。具が見えないので、言葉が分からないと話にならないからだ。チャーシュー・パオは、香港飲茶の定番なので分かるが、包子中国語をマスターしたいものだ。

水餃子2人前6元と青島ビール5元

焼き飯も美味しい
ただし、安過ぎる場合は、悪い油に
要注意。

ピータン粥

炒め物の定食

安宿に泊まる

バスターミナルに到着し、宿探しで余り遠くまで歩いていく気がしないので、近くの賓館で値段を聞いたら、一番安い部屋が78元と言われ、その部屋は狭いので98元の部屋を勧められた。普通ならそんな高いところには泊まらないが、大きな町の同じ値段よりは、内容が良いはずで、この町でリラックスしていこうと思ったので、98元の部屋に泊まってしまった。部屋の中は、改装されて綺麗でとても快適だったので、そのまま2泊してしまった。日中は暑くて、出歩く気にならず、夕方に少しうろつく程度だった。

後で鉄道駅の近くへ行くと、安宿が沢山みつかった。20元くらいからあり、歩いていたら40元の部屋に泊まれと言われたが、他の場所に既に泊まっているので、聞き流して通り過ぎた。部屋の中を見ていないので正確ではないが、エアコンの不要な時期に旅すれば、かなり安く、そこそこの部屋に泊まれそうだ。因みに桂林の安宿では30元の部屋でもエアコンが付いていたが、普通はその値段ではエアコンは無理だろう。ただ、桂林で泊まった安宿は、部屋が綺麗でないのがネックだった。

今回泊まった錦龍賓館
外見はイマイチだが、部屋は改装され、非常に快適だった。

駅前近くの安宿

駅前通りにも安宿が並ぶ


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