グアナファト

2005年11月


グアナファト(Guanajuato)は、メキシコで一番美しいと言われるコロニアル都市で、町全体が世界遺産に指定されている。18世紀に世界の銀の約1/3を産出し、銀の富が町の開発に使われ、美しい町並みを作り出した。メキシコ・シティの北西、バスで5時間ほどのところにあり、メキシコ・シティまで来たら、このグアナファトと、もう一つ タスコには 是非 足を伸ばしたいものである。どちらも その美しさから、飛行機代の元は十分に取ったという気分にさせてくれる。

私がこれまで行った経験のある中で、町並みが美しい町というと、コルドバとロマンチック街道のローデブルグを挙げるが、そちらは、UAの米国経由ヨーロッパ行きの格安航空券が格安でなくなった現在はでは、マイルもがっぽり貯まるという条件とは両立し難い。これらの二つの条件を満たすという意味では、メキシコ・シティから行けるタスコとグアナファトに軍配を挙げたい。
ただし、こちらも値上がりが進み、格安とは言いがたい状況になっているので、原油価格の高騰が収まり、手頃な値段に戻ってくれることを待ち望むばかりだ。
また、私の海外渡航歴は200回近くになっているとはいえ、世界のほんの一部を見たに過ぎず、他にも美しい町はあるとは思う。その点はご容赦願いたい。必要なら指摘頂ければ 追記する。

町並み

教会や劇場などに名前は付いているが、それはどうでも良くて、とにかく この町は歩いて見て 美しければそれで十分だ。そして、疲れたら公園にテーブルを並べたカフェで、お茶(コーヒー)にするのがお奨めだ。

ラパス広場の前のカテドラル

夜の街角

サンディエゴ教会(手前)と
ファレス劇場(向こう側)

公園

町には大小沢山の公園がある。ベンチが置いてあるので、ちょっと休憩したり、地図を見たり。とても便利で、快適だ。

流しの演奏

定番のスポット

グラナファトに行く人は、多分以下の場所には必ず足を運ぶはずだ。皇居の二重橋の前で記念撮影するようなものだろう。

口づけの小道

グラナファト大学

多くの人が集まる広場

ピピラ

こちらも定番スポットの一つだろう。ピピラはメキシコ独立時の英雄の一人。ただ、高校の時の世界史の授業では習った覚えがない。独立や統一の英雄と言えば、イタリアのガリバルディとフィリピンのホセ・リサール。この2人は、その昔、世界史の先生が授業で熱く語ってくれたので、死ぬまで忘れることはない。最近、日本でもパソコン・ベースのマルチメディア授業が流行りだしたようだが、これは、理解を助けるのには役立つだろうが、熱く語ってくれる先生のようにはいかなくて、すぐに忘れそうだ。 とにかく、ピピラはメキシコのローカルな英雄のようだ。

ピピラ像 前から後ろから

裏の写真の数では、世界一を目指そうという一環である。

ピピラの像がある丘の上からの眺め

丘の上には、サボテンや感じが良い植物も自生している。

博物館

グアナファトは文化の町であり、博物館も多い。ただ、田舎なので、世界的にめずらしい展示が沢山あるというわけではない。私の場合は、中央が吹き抜けになっているメキシコ的な建物の造りの方に、より関心を持ってしまった。(1ドル=約10.6ペソ、2005年11月)

プエブロ博物館 5ペソ

ディエゴ・リベラ博物館 15ペソ

グアナファト州立博物館 30ペソ

キホーテ肖像博物館 20ペソ

この町では、ドン・キホーテの作者の名前をとったセルバンテス祭もあり、キホーテ肖像博物館の中や、公園などでいろいろなバージョンのドン・キホーテを見ることができる。

落書き

落書きも凝っている。文化の町に相応しいといえそうだ。ここまでやったら、落書きというようより、許可を得て描いたストリートアートなのかもしれない。(右側は紙を貼ってあるだけだ。)

地下道

何百年も銀を掘った町だけあって、やたらと地下道がある。



地下道

地下道の入り口

行列

日本で行列と言えば、ラーメン屋か、スポーツ・イベントのチケット購入、展示会の入場などを思い浮かべる。この町でも行列に出くわしたが、ラーメン屋はないし、言葉もあまり通じず、残念ながら 何の行列だったのか分からなかった。フィリピンだと就職希望者のEnrollの行列をよく見かける。

男性を中心にした行列

女性を中心にした行列

安宿

例によって、安宿へと向かった。Casa Klosterというところで、バックパッカーの溜まり場だ。ただ、ドミトリーが120ペソに対し、シングルが150ペソ。これではドミトリーが割安とは言えず、シングルにしか泊まる気がしないので、そうした。

この宿には、三匹のチワワが飼われている。三匹の と来れば、小犬ではなくて 子犬と書きたいが、ここに居たのは子犬ではない。Googleで検索すると 子犬282万件に対し、小犬約36万件。心配になって広辞苑を見たら、ちゃんと小犬もあった。
先日日本のペットショップで見ていたら、子犬で小犬のチワワは、10万円以下では売っていなかったので、三匹もいるとは何たる贅沢かとも思ったが、やはり本場では安いのだろう。ちなみに、私は先日フィリピンで子牛を17頭 買った。値段は1頭1万円程度だった。日本ではそんなに安くはないだろう。チワワも、本家のメキシコなら日本に比べかなり安いのだろう。是非 今度 チワワに行ってチワワの値段を調べようと思ったが、「チワワのチワワが一番安いと思うな」と、他から釘を刺された。しかし、チワワに行ったら野良チワワが沢山いて、無料ではないかと期待もしている。余談は続くが、チワワに行くなら、アルバカーキーまで行くより さらにマイルが貯まりやすそうなエルパソまでNWで行って、そこからバスに乗って行きたい。折角できたELP便が それまで続いて欲しいものだ。

グアナファトの話に戻ると、観光案内の地図に載っているリストによれば、この町には、ここ以外でもホステルが数箇所あるようで、そちらを試すのも良さそうだ。
また、せっかく雰囲気の良い間町に来たのだから、雰囲気の良い そこそこの値段のホテルに泊まったほうが良いという考え方も成り立つ。先日行った別の町 タスコでは、そう考えて、350ペソのところに泊まった。確かに快適だった。しかし、グアナファトでは ホテルは割高で、350ペソ払っても、それほど快適とは言えないかもしれない。

Casa Kloster

三匹の小犬  三匹揃って撮るのは至難の業

Hostel





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