2011年 3月
海口は、中国海南島、海南省の省都である。島の南西部には、ビーチで有名な三亜もあり、折角なら海南島を一周するのが良さそうだが、今回は、島一周を次回に残して、海口にだけ行った。
海口へは海南航空や南方航空などを利用して行くのが便利で、中国の各地から、バスで行くより 飛行機で行った方が安いことも少なくない。今回は 行きが広州からバス、帰りは昆明行きの飛行機を利用した。本数は少ないが、本土から鉄道で行くこともできる。
海口と中国本土を結ぶフェリー 海口空港
中国本土からのバスの多くが到着する西バスターミナル 海南島の各地へのバスの多くが発着する南バスターミナル 海口の鉄道駅 町の様子
通りに椰子の木が並び、南国気分が漂うという説明を他で見つけることもできるが、それなら、フィリピンの島の方がより南国気分を味わえる。ここは人口の多い中国。海口も十分大きな都市である。
通りの様子 マンションの十数階にある泊まった
旅館から見た町の様子繁華街の様子 大きな百貨店もある 海南大学 西海岸
綺麗な砂浜が続き、市民の憩いの場
となっている。場所によっては、岩場もある。
中国の至る所で見られるが、ここでも
新婚さんの写真を撮っていた。海口火山群
海口の町から少し内陸に入ると、小さな火山が沢山並んでいて、そのうちの一つが海口火山群 世界地質公園として公開されている。入り口付近は綺麗に整備された公園になっていて、その奥に火口の一つがつながっている。日本の通常の火山のイメージとは異なり、非常に小さな火山で、小さな裏山が 実は火山だったというような感じである。同じような小さな火山が近くに散在しているので 車で回れば面白そうだが、他の火山も この公園のように簡単に登れるのかどうかは よく分からない。
世界地質公園 公園の中は綺麗に整備されている
火口の上から眺める。 火口に近づく。 手すりを越えて、火口の中に入り、
記念撮影するのは流石 中国公園
海口には公園が多くて、どこも市民の憩いの場となっている。
凧を揚げる人々で賑わう万緑園 金牛嶺公園 公園の筋トレの器具で壮年者が
トレーニング海瑞墓
郷土の英雄 海瑞の墓。中央に出て、官僚として出世して善政を行うも、陰謀にはまって失脚。そのまま亡くなって、ハッピーエンドではなったが、彼を慕う多くの人々が、葬式に参列したということである。彼の生涯を紙芝居風に説明した資料には、例えば、「21才 史記、漢書、資治通鑑等大量書籍、満腹、、」などと書かれていて、絵もあるので分かりやすい。
歴史の話は置いても、ここは空いていて 雰囲気も良いのでお奨めだ。火山行きのバスが途中でここに停まるので、火山に行ったついでに立ち寄るのが便利だ。
入り口付近 内部の様子 海瑞の生涯を紙芝居風に紹介している 五公祠
海口の名所旧跡の一つ。
五公祠 五公祠の横にある池 老街
老街は観光の目玉として、中国の多くの町で見かける。日本語なら旧市街ということか。海口でも老街があるが、残念ながら他の町のように綺麗に整備されているところは少なく、ほとんど そのまんまである。
この町の老街は観光地化されていない 柳のような並木が南国の日光を遮り、繁華街として賑わっている。 その他の町の様子
漁船 時計台
バスの乗り継ぎ場所にもなっている献血屋 屋が付くところが中国的。
日本人受けする写真であろう。コップの底に餌を入れて、魚を釣る釣り人。餌を食べるためにコップに入った沢山の魚を釣り上げる。針はないが、確かに釣っている。 海口で泊まる
バスで広州を午前10時に出発したのに 海口に着いたのは 午後11時頃だった。バスは午後6時半発のフェリーに乗る予定であったが、フェリーターミナルに到着したのが 出発の5分前だったので、このフェリーに乗せてもらえなかった。次の午後9時の船に乗る羽目になったのが、遅い到着の大きな理由である。もう一つは、フェリーターミナルの近くでは、高速道路がまだ開通していなくて、所によってはかなり道が悪かった。そのため、普通に高速道路を走った場合の1時間に100kmほど進む感覚が、途中で大幅に狂った。バス会社はこれは当然想定しているはずだが、地図を見て到着時間を予想していた私の方は、大幅に当てが外れたと言うしかない。
とにかく海口に深夜に到着し、それから宿探しかと気が重かったが、渡りに舟で バスから降りたら 客引きが引っ張って行ってくれた。到着した西バスターミナルの前のビルの中にある旅館である。個室だが、その次に泊まったホステルとほとんど値段が変わらない。部屋も綺麗で十分快適だった。とても お得だが、小さな宿で鍵をくれないのがネックで、昼間帰っても、中に入れる保証がない。入れない場合は電話で連絡せよと言われたが、携帯電話を持ち合わせていないのでどうしようもない。それもあって、二泊した後ホステルに移った。
ホステルでは、ドミトリーに泊まったが、綺麗でWi−Fiも使え、こちらも十分快適だった。空港から市バスで乗り換えなしで行ける便利な場所にあるが、今回は、早朝出発のフライトを利用したので、空港行きに市バスは使えなかった。
泊まった旅館がある建物 海口バナナ・ホステル
確かにトレードマークのバナナが生えている。海口で食べる
海の近くなので、海鮮料理という考え方もできるが、中国の食堂で魚を食べても安くないことが多い。魚はフィリピンや日本で食べることにして、普通の安飯を主体に食べた。
定食屋の食事 安食堂で、並んでいた食材を炒めて
もらった。焼き飯と野菜
快食 出来合いのおかずを選ぶ 焼き刀削面 YH近くの屋台街
一人で食べるのは高くつくが、ここでも火鍋に挑戦した。鍋と言いながらボウルで炊くのは少し興ざめとも言えるが、最近の中国の安鍋はこれが多い。これも日本人受けする情報と言えそうだ。