ヒランタガアン島(Hilantaga-an Island)

2016年4月作成


ヒランタガアン島のビーチ

ヒランタガアン島(Hilantaga-an Island)は、セブ州のバンタヤン島の近くにあり、端から端まで2km程度の小さな島である。バンタヤン島のサンタフェ(Santa Fe)のアリスビーチから渡し舟が出ている。ヒランタガアン島を推薦する理由の一つは、通常 この手の小島に行くには、外国人だと、舟をチャーターするように言われ、高額の運賃を請求されることが多い。しかし、この島は観光客がほとんど来ないし、逆に現地の人が結構渡し舟を利用するので 便も多く、ボッタクリの心配がなく、行き方も含め、フィリピン初心者にもやさしいからである。運賃は片道25ペソで、実際には 25ペソは よそから来た人の料金で、現地の人は20ペソとのことだ。
また、いろいろな観光地のビーチで、大したことはないのに観光客が沢山来て甲羅干しをしているところは多いが、この島のビーチは 上の写真のように 砂の量や海の青さを見ても、かなりレベルが高い。
と言ってもこの写真は少し作為的で、本物ではあるが 一番良いところを取り上げている。 また、島には宿はなく、一人で日帰りで海水浴に出掛け、ビーチに荷物を置き、泳いで海から上がってきたら現金がなくなっていたという世界中でよくあるパターンが起こるかもしれない。島の人に失礼なことを書いたが、念のため用心した方が良い。
100点満点ではないが、バンタヤン島に行ったら是非ヒランタガアン島しも行くようお勧めしたい。

個人的には、1999年に一度来たことがあり、その後、長く 間が空いたが、2013年の台風30号(Yolanda)で大きな被害を受け、その直後に何度か支援物資を持って行った。今回は、また間が空いたが、台風の被害から復興した様子をこの目で確認に行った。

この島には、以前は電気も無かったが、最近は フィリピンの小さな島のよくあるパターンで、午後6時〜午後10時くらいの間だけ電気が来るようになっている。

砂洲を利用した船着場

バンタヤン島から見たヒランタガアン島

渡し舟が着く場所は何箇所かあるが、通常は 一番大きな集落から発着する。そこにはサリサリストアなども結構あるが、食堂は見かけない。小さな島でバンタヤン島から簡単に行けるので、食事時を外した半日ツアーが良さそうだ。

集落の様子

ままごと遊びのかあさん、とおさんたち

笑顔の子供たち

小魚を干しているところ。 舟の上も含め結構沢山干していて感心した。
その理由は、魚は干せば鮮度を気にせず遠くで売れるし、値段も何倍にもなる。干すのは合理的で、
誰しも そう分かっているのに、自宅のあるシキホール島では、あまり盛んではないからである。

電力水道事情

2013年11月に台風Yolandaが来て、その後の半年くらいの間は、まだまだ電気が復旧しそうな気配は無かったが、幸いにも、今回 2016年の再訪時には、電気は来ていた。

水の方は井戸水を複数箇所でくみ上げているが、水汲み場からポリタンク入りの水を運んでいる人も子供も見かけ 大変そうだった。しかし、人ごとではなくて、私の場合もシキホール島の自宅で、水道が来ないことが多くて、度々 同じように水汲みをしている。

島の中央には大きな水道タンクがあり、井戸から水をくみ上げ、島の各地へ水を供給している。水をくみ上げるポンプの電力として、この場所ではソーラーパネルが設置されていて、1999年にはそれが稼動していた。しかし、地元の人の話では、6年ほどまえからソーラーパネルは壊れて使えなくなっているそうだ。現状ではポンプの電力供給に、小型のジェネレーターを使っている。さらに、最近は夜間は電気が来るようになっている。

発電設備と電柱 @2016年
台風の被害から復旧して、正常に電気を送れるようになっていた。

台風Yolandaで倒れた電柱と、
壊れた発電機の入った建屋 @2013年12月

水道タンクと壊れたソーラーパネル

1999年のヒランタガアン島

折角なので、以前の写真も紹介しておく。

ソーラーパネルも壊れず稼動しており、当時は、
ずいぶん進んでいると思って見ていた。

教会に集まっていた子供たち


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