ラクサオ(Lak Sao)@ラオス

2018年10月作成



ラクサオ(Lak Sao)は、ラオスの田舎町で、ベトナムとの間のNAMPHAO国境に近い。と言っても国境まで20マイル(32km)もあり、近いと言うより最寄りの町というのが正確だろう。国境を越えると、ベトナム中部のビン(Vinh)が最寄りの大きな町になる。ビエンチャンとハノイなどベトナムの各都市を結ぶ国際バスが沢山通過する。

町には、観光目的の見どころは見当たらないが、普段着のラオスがある。

NAMPHAO国境

今回は、ベトナム中部の町 ドンホイからビエンチャン行きのバスに乗ってやってきた。ドンホイを朝7時ころに出て、お昼頃にNAMPHAO国境を越えた。ベトナムとラオスの国境では、国境の場所、ベトナムかラオスか、外人か否か、時間帯、週末か否かと言った条件により、国境通過が無料か有料か変わってくる。今回は、ベトナム側は無料だったが、ラオス側では料金も掲示されていて有料だった。初回はフエからラオスに入り、二回目は、中国のシーサンバンナから南下して、ラオスに入国したが、いずれも、すべて無料で国境を越えられた。三度目にして、有料になってしまい残念だ。

一方、現地の人たちは、ベトナム側でも料金を支払っていた。

ラオスのイミグレーションの建物内には両替所もあり、レートは許容範囲だったので、当面必要な分だけ少し両替した。

ベトナム側とラオス側のボーダーの間は、歩いて行ける範囲ではあるが 少し離れている。バスがなかなかでないので、今回は 歩いて移動した。

ベトナムとラオスの間をトボトボ歩いて移動する
国際バスの乗客

ラオス側のボーダー

ラクサオの町の様子

街道沿いに家が並んでいるだけと言えば、まさにその通りで、普通の田舎町である。

今回は、ベトナムのドンホイからバスに乗り、当初はラオスのターケークに行くつもりだった。しかし、ターケーク行きのバスがキャンセルになり、急遽、ビエンチャン行きのバスに乗った。しかし、そのままビエンチャンまで行くと、夜遅く着きそうなので、日本のテレビで、海外に住む日本人を訪ねる番組でよくあるパターンと同じように、時間調整で、途中でバスを降りたのが、ラクサオの町である。

バスでベトナムからやってきて、日中にラクサオに着き、翌朝、ビエンチャン行きのバスに乗るのが お薦めのパターンだ。

以下、町の写真をいくつか紹介する。

国境まで32km(20マイル)であることを示す
マイルストーン

国道沿いにある大きな石碑

通りの様子

通りとその向こうの山

ラクサオで食べる
本格ラオス家庭料理

小綺麗なレストランもあったが、庶民的で安いところが私の好みで、市場のような場所に安飯屋が並んでいるところを見つけたので、そこで食事をした。フィリピンでも同様だが、鍋に入ったおかずが いろいろ並んでいて、好きなものを選んで食べる。下の写真のようなおかず2品を選んだが、本格的なラオスの家庭料理を味わったのは今回が初めてだった。どちらも深い味わいで、野菜もいろいろ入っていて、大満足だった。おかずは持ち帰って家族で食べるような量の多さで、ご飯も もち米でお茶碗3杯分くらいあった。全部で200円ほどだったが、二人分の量があった。それを一人で食べたので満腹になった。もう一人いて おかずをもう一つ追加すればちょうどの量だった。

安飯屋の並び

満腹、満足 ラオス料理
ご飯はもち米

宿泊

宿はいくつもあるが、最初に行ったところは、ほとんど朽ち果てていて、呼んでも人は出て来ず、今は営業していないようだった。
2軒目に行ったPHOUT THA VONG HOTELというところに泊まったが、家族連れの外国人が庭でくつろいでいて、良い感じの宿だった。料金はいろいろだが、千円くらいの部屋に泊った。

PHOUT THA VONG HOTEL

PHOUT THA VONG HOTELと通りを隔てた対面にHongmixay Guest Houseという宿があり、この二軒が町の中心あたりにあり、分かりやすくて フラッと町にたどり着いた場合には、このどちらかに泊まることが多そうだ。

Hongmixay Guest House

バスターミナル周辺

ラオスでよくあるパターンになっているが、この町でも 新しいバスターミナルが郊外に出来ている。Google mapで見たら、町の中心部にバスターミナルのマークがある。しかし、行ってみたら、移転後の残骸のような場所だった。

バスターミナル付近の商店街の様子

以前のバスターミナルの場所


その他、現地で気づいたことを二つ挙げておく。

半端ない雨の降り様

ベトナムのドンホイのバスターミナルから、当初ターケーク行きのバスに乗ろうとしたが、出発直前にキャンセルになった。車掌の言い分では、ラオスでは腰の高さまで洪水だから、バスはキャンセルということだった。しかし、当初はバスに乗せられたが、その後、他に誰も乗客が来なかったので、儲からないから運行を取りやめたのが見え見えだった。

ラオスの洪水の状況が分からないまま出発したが、ラクサオでは 洪水の本場を思わせるような雨が降った。夜中に目が覚めたら、激しい雨が降り続き、普通の感覚だと、30分もすれば止みそうなのだが、それが、夜中にずっと降り続いた。ハザードマップに載るような場所なら洪水になってもおかしくないような降り様だったが、お陰でその場では洪水はなかった。しかし、この後、ビエンチャンへ行く途中の山道で、がけ崩れが起こりそうで、たどり着けないのではないかという不安がよぎった。

翌日、途中の峠で、バスは何度もスタックしたが、お陰で なんとかビエンチャンにたどり着いた。

こんな田舎でもスマートフォン販売店が多い

世界の趨勢だろうが、こんな田舎町でもスマートフォンを売る店が沢山あった。上に取り上げた新バスターミナル周辺の市場でも、沢山スマートフォンの看板を見かけたが、町の中心部でも同様にスマートフォン関連のショップが沢山あった。


写真館のリストへ戻る